直径 $D_1$, 長さ $l_1$ の区間と直径 $D_2$, 長さ $l_2$ の区間を持つ段付き丸棒の両端に引張荷重 $P$ が作用する。直径 $D_1$, 長さ $l_1$ の区間に生じる応力、ひずみ、伸び、および棒全体の伸びを求めよ。ただし、棒のヤング率は一様に $E$ である。

応用数学応力ひずみヤング率引張荷重材料力学
2025/6/12

1. 問題の内容

直径 D1D_1, 長さ l1l_1 の区間と直径 D2D_2, 長さ l2l_2 の区間を持つ段付き丸棒の両端に引張荷重 PP が作用する。直径 D1D_1, 長さ l1l_1 の区間に生じる応力、ひずみ、伸び、および棒全体の伸びを求めよ。ただし、棒のヤング率は一様に EE である。

2. 解き方の手順

まず、直径 D1D_1, 長さ l1l_1 の区間(区間1とする)と直径 D2D_2, 長さ l2l_2 の区間(区間2とする)に分けて考えます。
区間1について:
- 面積 A1A_1 を計算します。A1=π(D1/2)2=πD124A_1 = \pi (D_1/2)^2 = \frac{\pi D_1^2}{4}
- 応力 σ1\sigma_1 を計算します。σ1=PA1=4PπD12\sigma_1 = \frac{P}{A_1} = \frac{4P}{\pi D_1^2}
- ひずみ ϵ1\epsilon_1 を計算します。ϵ1=σ1E=4PπD12E\epsilon_1 = \frac{\sigma_1}{E} = \frac{4P}{\pi D_1^2 E}
- 伸び δ1\delta_1 を計算します。δ1=ϵ1l1=4Pl1πD12E\delta_1 = \epsilon_1 l_1 = \frac{4Pl_1}{\pi D_1^2 E}
区間2について:
- 面積 A2A_2 を計算します。A2=π(D2/2)2=πD224A_2 = \pi (D_2/2)^2 = \frac{\pi D_2^2}{4}
- 応力 σ2\sigma_2 を計算します。σ2=PA2=4PπD22\sigma_2 = \frac{P}{A_2} = \frac{4P}{\pi D_2^2}
- ひずみ ϵ2\epsilon_2 を計算します。ϵ2=σ2E=4PπD22E\epsilon_2 = \frac{\sigma_2}{E} = \frac{4P}{\pi D_2^2 E}
- 伸び δ2\delta_2 を計算します。δ2=ϵ2l2=4Pl2πD22E\delta_2 = \epsilon_2 l_2 = \frac{4Pl_2}{\pi D_2^2 E}
棒全体の伸び δ\delta は、各区間の伸びの和で求められます。
δ=δ1+δ2=4Pl1πD12E+4Pl2πD22E=4PπE(l1D12+l2D22)\delta = \delta_1 + \delta_2 = \frac{4Pl_1}{\pi D_1^2 E} + \frac{4Pl_2}{\pi D_2^2 E} = \frac{4P}{\pi E} (\frac{l_1}{D_1^2} + \frac{l_2}{D_2^2})

3. 最終的な答え

直径 D1D_1, 長さ l1l_1 の区間に生じる応力: 4PπD12\frac{4P}{\pi D_1^2}
直径 D1D_1, 長さ l1l_1 の区間に生じるひずみ: 4PπD12E\frac{4P}{\pi D_1^2 E}
直径 D1D_1, 長さ l1l_1 の区間に生じる伸び: 4Pl1πD12E\frac{4Pl_1}{\pi D_1^2 E}
棒全体の伸び: 4PπE(l1D12+l2D22)\frac{4P}{\pi E} (\frac{l_1}{D_1^2} + \frac{l_2}{D_2^2})

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