次の連立不等式の表す領域を$D$とする。 $x^2 + y^2 \le 25$, $(y - 2x - 10)(y + x + 5) \le 0$ (1) 領域$D$を図示せよ。 (2) 点$(x, y)$がこの領域$D$を動くとき、$x + 2y$の最大値$M$と最小値$m$を求めよ。また、$M$, $m$を与える$D$の点を求めよ。
2025/6/12
はい、承知いたしました。問題を解いていきましょう。
1. 問題の内容
次の連立不等式の表す領域をとする。
,
(1) 領域を図示せよ。
(2) 点がこの領域を動くとき、の最大値と最小値を求めよ。また、, を与えるの点を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 領域の図示
不等式は、原点を中心とする半径5の円の内部および円周を表す。
不等式は、以下の2つの場合に分けられる。
(i) かつ
(ii) かつ
(i)は、 かつ を表す。
(ii)は、 かつ を表す。
これらの不等式を図示すると、領域は円の内側で、とで区切られた領域になる。との交点は、
であるから、交点はとなる。
(2) の最大値と最小値
とおくと、となる。これは傾き、y切片の直線を表す。この直線が領域と共有点を持つときのの最大値と最小値を求める。
最大値を与えるのは、直線が円と接するときである。直線と円の中心との距離が半径5に等しいとき、は最大値または最小値を取る。点と直線の距離の公式より、
このうち、最大値を与えるのは、の場合である。このとき、接点をとすると、である。また、直線と円の中心を結ぶ直線は、元の直線と直交する。したがって、は原点と接点を結ぶ直線上にあり、の関係が成り立つ。より、、である。であるから、、となる。よって、で最大値を取る。
最小値を与えるのは、と円の交点の場合である。
または
のとき、
のとき、
とにおけるの値を比較すると、
したがって、最小値を与えるのは、である。
3. 最終的な答え
(1) 領域Dの図示:省略(上記参照)
(2) 最大値:、そのときの点:
最小値:、そのときの点: