等差数列 $\{a_n\}$ があり、$a_3=5$、$a_1 + a_4 = 9$を満たしている。 (1) 数列 $\{a_n\}$ の初項と公差を求める。 (2) $S_n = \sum_{k=1}^{n} (a_k - 2)(a_k - 1)$ ($n=1,2,3,\dots$) とするとき、$S_n$ を $n$ を用いて表す。

代数学数列等差数列シグマ
2025/6/12

1. 問題の内容

等差数列 {an}\{a_n\} があり、a3=5a_3=5a1+a4=9a_1 + a_4 = 9を満たしている。
(1) 数列 {an}\{a_n\} の初項と公差を求める。
(2) Sn=k=1n(ak2)(ak1)S_n = \sum_{k=1}^{n} (a_k - 2)(a_k - 1) (n=1,2,3,n=1,2,3,\dots) とするとき、SnS_nnn を用いて表す。

2. 解き方の手順

(1) 初項を aa、公差を dd とする。
等差数列の一般項は an=a+(n1)da_n = a + (n-1)d で表される。
a3=a+2d=5a_3 = a + 2d = 5
a1+a4=a+(a+3d)=2a+3d=9a_1 + a_4 = a + (a + 3d) = 2a + 3d = 9
これら二つの式から aadd を求める。
2(a+2d)=2(5)2(a+2d) = 2(5) より 2a+4d=102a+4d=10
(2a+4d)(2a+3d)=109(2a+4d) - (2a+3d) = 10 - 9 より d=1d=1
a+2d=5a+2d=5d=1d=1 を代入して a+2(1)=5a+2(1)=5 より a=3a=3
よって、初項は3、公差は1である。
(2) ak=a+(k1)d=3+(k1)(1)=k+2a_k = a + (k-1)d = 3 + (k-1)(1) = k+2
(ak2)(ak1)=(k+22)(k+21)=k(k+1)=k2+k(a_k - 2)(a_k - 1) = (k+2 - 2)(k+2-1) = k(k+1) = k^2 + k
Sn=k=1n(k2+k)=k=1nk2+k=1nkS_n = \sum_{k=1}^{n} (k^2 + k) = \sum_{k=1}^{n} k^2 + \sum_{k=1}^{n} k
k=1nk=n(n+1)2\sum_{k=1}^{n} k = \frac{n(n+1)}{2}
k=1nk2=n(n+1)(2n+1)6\sum_{k=1}^{n} k^2 = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6}
Sn=n(n+1)(2n+1)6+n(n+1)2=n(n+1)(2n+1)+3n(n+1)6=n(n+1)(2n+1+3)6=n(n+1)(2n+4)6=2n(n+1)(n+2)6=n(n+1)(n+2)3S_n = \frac{n(n+1)(2n+1)}{6} + \frac{n(n+1)}{2} = \frac{n(n+1)(2n+1) + 3n(n+1)}{6} = \frac{n(n+1)(2n+1+3)}{6} = \frac{n(n+1)(2n+4)}{6} = \frac{2n(n+1)(n+2)}{6} = \frac{n(n+1)(n+2)}{3}

3. 最終的な答え

(1) 初項: 3, 公差: 1
(2) Sn=n(n+1)(n+2)3S_n = \frac{n(n+1)(n+2)}{3}

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