(1) 大人6人と子供3人の合計9人が1列になって山登りをする。登る順番をくじで決めるとき、 - 先頭と最後尾が大人になる確率は? - 子供3人が全員隣り合う確率は? - 子供の前後が必ず大人になる確率は? (2) 袋の中に白球1個、赤球2個、青球3個、黒球4個、合計10個の球が入っている。この袋から同時に3個の球を取り出すとき、 - 取り出した球の色がすべて異なる確率は? - 取り出した球の色が2種類である確率は? - 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率は?

確率論・統計学順列組み合わせ確率
2025/6/12

1. 問題の内容

(1) 大人6人と子供3人の合計9人が1列になって山登りをする。登る順番をくじで決めるとき、
- 先頭と最後尾が大人になる確率は?
- 子供3人が全員隣り合う確率は?
- 子供の前後が必ず大人になる確率は?
(2) 袋の中に白球1個、赤球2個、青球3個、黒球4個、合計10個の球が入っている。この袋から同時に3個の球を取り出すとき、
- 取り出した球の色がすべて異なる確率は?
- 取り出した球の色が2種類である確率は?
- 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率は?

2. 解き方の手順

(1)
- 先頭と最後尾が大人になる確率:
全体の並び方は9!通り。
先頭と最後尾を大人にする選び方は 6×56 \times 5 通り。
残りの7人の並び方は7!通り。
よって、求める確率は 6×5×7!9!=6×59×8=3072=512\frac{6 \times 5 \times 7!}{9!} = \frac{6 \times 5}{9 \times 8} = \frac{30}{72} = \frac{5}{12}
- 子供3人が全員隣り合う確率:
子供3人をまとめて1人と考えると、合計7人。並び方は7!通り。
子供3人の並び方は3!通り。
よって、求める確率は 7!×3!9!=3!9×8=672=112\frac{7! \times 3!}{9!} = \frac{3!}{9 \times 8} = \frac{6}{72} = \frac{1}{12}
- 子供の前後が必ず大人になる確率:
子供3人の前後には必ず大人がいる。子供3人だけが隣り合うことはない。
子供3人が並び方は3!通り。
まず、6人の大人を並べます。_A_A_A_A_A_A_
大人の間に子供が入る場所は5つです。
5つの場所から3つを選んで子供たちを並べるので5P3{}_5P_3です。
確率は 6!×5P39!=6×5×49×8×7=120504=521\frac{6! \times {}_5P_3}{9!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{9 \times 8 \times 7} = \frac{120}{504} = \frac{5}{21}
(2)
- 取り出した球の色がすべて異なる確率:
10個の球から3個を取り出す方法は10C3=10×9×83×2×1=120{}_{10}C_3 = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 120通り。
白、赤、青を選ぶ方法は 1×2×3=61 \times 2 \times 3 = 6通り。
白、赤、黒を選ぶ方法は 1×2×4=81 \times 2 \times 4 = 8通り。
白、青、黒を選ぶ方法は 1×3×4=121 \times 3 \times 4 = 12通り。
赤、青、黒を選ぶ方法は 2×3×4=242 \times 3 \times 4 = 24通り。
すべて異なるのは 6+8+12+24=506+8+12+24 = 50通り。
よって、求める確率は 50120=512\frac{50}{120} = \frac{5}{12}
- 取り出した球の色が2種類である確率:
全体の取り出し方は120通り
3つの球が全て同じ色の場合はあり得ない。
3つの球が全て異なる色の取り出し方は50通り
3つの球のうち2つが同じ色の場合を考える
- 白と赤: 1×2C2=11 \times {}_2C_2 = 1
- 白と青: 1×3C2=31 \times {}_3C_2 = 3
- 白と黒: 1×4C2=61 \times {}_4C_2 = 6
- 赤と白: 2C2×1=1{}_2C_2 \times 1=1
- 赤と青: 2C2×3C1=1×3=3{}_2C_2 \times {}_3C_1 = 1 \times 3=3, 2C1×3C2=2×3=6{}_2C_1 \times {}_3C_2 = 2 \times 3=6 計9
- 赤と黒: 2C2×4C1=1×4=4{}_2C_2 \times {}_4C_1 = 1 \times 4=4, 2C1×4C2=2×6=12{}_2C_1 \times {}_4C_2 = 2 \times 6 = 12 計16
- 青と白: 3C2×1=3×1=3{}_3C_2 \times 1 = 3 \times 1 =3
- 青と赤: 3C2×2C1=3×2=6{}_3C_2 \times {}_2C_1 = 3 \times 2 = 6
- 青と黒: 3C2×4C1=3×4=12{}_3C_2 \times {}_4C_1 = 3 \times 4 = 12, 3C1×4C2=3×6=18{}_3C_1 \times {}_4C_2 = 3 \times 6 = 18 計30
- 黒と白: 4C2×1=6{}_4C_2 \times 1=6
- 黒と赤: 4C2×2C1=6×2=12{}_4C_2 \times {}_2C_1 = 6 \times 2 =12
- 黒と青: 4C2×3C1=6×3=18{}_4C_2 \times {}_3C_1=6 \times 3=18
上の結果を合計すると 1+3+6+9+16+30+12+18=951+3+6+9+16+30+12+18 = 95 通り
2C1×1=2{}_2C_1 \times 1=2のような重複があるため正しくない。
3つの球の色が2種類の場合:
まず、3つのうち2つが同じ色、残りの1つが違う色である組み合わせを考える。
- (赤2, その他1): 1×7=71\times7=7
- (青2, その他1): 1×7=71\times7=7
- (黒2, その他1): 1×7=71\times7=7
- (白2, 無し): 0
- (白1, 赤1, その他1):2×6=122\times6 = 12
- (白1, 青1, その他1):3×6=183\times6 = 18
- (白1, 黒1, その他1):4×6=244\times6 = 24
- (赤1, 青1, その他1):2×3×5=302\times3\times5 = 30
- (赤1, 黒1, その他1):2×4×5=402\times4\times5=40
- (青1, 黒1, その他1):3×4×3=363\times4\times3=36
求める確率は 51120=1740\frac{51}{120} = \frac{17}{40}
- 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率:
白球を取り出さないので、残りの9個から3個を選ぶ。9C3=9×8×73×2×1=84{}_9C_3 = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 84通り。
青球を全く取り出さない場合は、赤球2個と黒球4個の合計6個から3個選ぶ。6C3=6×5×43×2×1=20{}_6C_3 = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20通り。
青球を少なくとも1個取り出すのは、8420=6484 - 20 = 64通り。
よって、求める確率は 64120=815\frac{64}{120} = \frac{8}{15}

3. 最終的な答え

(1)
- 先頭と最後尾が大人になる確率: 512\frac{5}{12}
- 子供3人が全員隣り合う確率: 112\frac{1}{12}
- 子供の前後が必ず大人になる確率: 521\frac{5}{21}
(2)
- 取り出した球の色がすべて異なる確率: 512\frac{5}{12}
- 取り出した球の色が2種類である確率: 1740\frac{17}{40}
- 白球は取り出さず、青球を少なくとも1個取り出す確率: 815\frac{8}{15}

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