$x, y$ は実数であるとき、命題「$x-y, xy$ の少なくとも一方が無理数ならば、$x, y$ の少なくとも一方は無理数である」の逆と対偶を述べ、それらの真偽を調べる。
2025/6/12
## 問題8(1)
1. 問題の内容
は実数であるとき、命題「 の少なくとも一方が無理数ならば、 の少なくとも一方は無理数である」の逆と対偶を述べ、それらの真偽を調べる。
2. 解き方の手順
(1) 逆を求める。
元の命題は「 ならば 」の形をしている。ここで、 は「 の少なくとも一方が無理数である」、 は「 の少なくとも一方は無理数である」である。
逆は「 ならば 」なので、「 の少なくとも一方が無理数ならば、 の少なくとも一方が無理数である」となる。
次に、逆の真偽を調べる。
のとき、 は無理数、 は有理数なので、 の少なくとも一方は無理数である。
このとき、 は無理数、 は無理数なので、 の少なくとも一方は無理数である。
のとき、 はともに無理数なので、 の少なくとも一方は無理数である。
このとき、 は有理数、 は有理数なので、 の少なくとも一方は無理数ではない。
したがって、逆は偽である。
(2) 対偶を求める。
元の命題「 ならば 」の対偶は「 ならば 」である。ここで、 は「 はともに有理数である」、 は「 はともに有理数である」である。
したがって、対偶は「 はともに有理数ならば、 はともに有理数である」となる。
次に、対偶の真偽を調べる。
はともに有理数であるとする。このとき、 は有理数、 も有理数である。したがって、 はともに有理数である。
したがって、対偶は真である。
元の命題の真偽は対偶の真偽と一致するので、元の命題も真である。
3. 最終的な答え
元の命題: 真
逆: 「 の少なくとも一方が無理数ならば、 の少なくとも一方が無理数である」 偽
対偶: 「 はともに有理数ならば、 はともに有理数である」 真