4桁の自然数 $n$ の千の位、百の位、十の位、一の位の数字をそれぞれ $a, b, c, d$ とします。条件 $a \ge b > c > d$ を満たす $n$ は全部で何個あるかを求める問題です。

数論組み合わせ整数不等式桁数
2025/6/13

1. 問題の内容

4桁の自然数 nn の千の位、百の位、十の位、一の位の数字をそれぞれ a,b,c,da, b, c, d とします。条件 ab>c>da \ge b > c > d を満たす nn は全部で何個あるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、a,b,c,da, b, c, d00 から 99 までの整数であり、aa00 ではありません。また、ab>c>da \ge b > c > d という条件があります。
00から99の10個の数字から、ddを含む異なる4つの数字を選びます。
その選び方は 10C4_{10}C_4 通りです。
選んだ4つの数字を、x1>x2>x3>x4x_1 > x_2 > x_3 > x_4 とします。
このとき、d=x4,c=x3d = x_4, c = x_3 が決まります。
bbx2x_2 に決まります。
aax1x_1 か、それより小さい数字を取ることができます。
ここで、a=ba=bの場合を考慮する必要があります。
x1x_1を選んだ時、a=x1a=x_1とするのは問題ありません。
例えば選んだ数字が 3,1,03, 1, 0 であれば、a=3a = 3, b=3b = 3, c=1c = 1, d=0d = 0 という組み合わせが考えられます。
ab>c>da \ge b > c > d となれば良いので、a=ba=bの場合もOKです。
よって、a,b,c,da, b, c, dとして使える数字は00から99までの数字です。
またaaは0以外です。
0d<c<ba90 \le d < c < b \le a \le 9 という条件を満たす整数の組み合わせを考えます。
これは 0d<c<ba90 \le d < c < b \le a \le 90d<c<ba90 \le d < c < b \le a \le 9 と同じように x1=d,x2=c,x3=b,x4=ax_1 = d, x_2 = c, x_3 = b, x_4 = a と定義し、
0x1<x2<x390 \le x_1 < x_2 < x_3 \le 9 となる x1,x2,x3x_1, x_2, x_3 を選ぶことに相当します。
ab>c>da \ge b > c > d を満たすように、00 から 99 までの異なる 44 つの数字を選び、それらを小さい順に d,c,b,ad, c, b, a と対応させます。
このとき、aa00 であってはならないので、00 を含めた 55 つの数字から 44 つを選ぶ組み合わせを考えます。
00 から 99 までの 1010 個の数字から、重複を許して 44 個を選ぶ組み合わせを考えます。
このとき、選んだ 44 個の数字を dc<bad \le c < b \le a となるように並べます。
ここで d,c,b,ad, c, b, a はすべて 00 以上の整数なので、
d=d,c=c+1,b=b+2,a=a+2d' = d, c' = c+1, b' = b+2, a' = a+2 とすると、0d<c<b<a90 \le d' < c' < b' < a' \le 9 となります。
d,c,b,ad, c, b, a の選び方の数は、 1010 個の数字から重複を許して 44 個を選ぶ組み合わせの数に等しく、
(10+414)=(134)\binom{10+4-1}{4} = \binom{13}{4} となります。
dc<bad \le c < b \le aなのでaa00にはなりません。aaがゼロにならないので$10個から4個を選びます。
0d<c<ba90 \le d < c < b \le a \le 90d<c<b<a+1100 \le d < c < b < a+1 \le 10 と書き換えます。
0,1,2,,100, 1, 2, \dots, 101111 個の整数から 44 個の整数 d,c,b,a+1d, c, b, a+1 を選ぶ場合の数は、(114)\binom{11}{4} です。
(114)=1110984321=11103=330\binom{11}{4} = \frac{11 \cdot 10 \cdot 9 \cdot 8}{4 \cdot 3 \cdot 2 \cdot 1} = 11 \cdot 10 \cdot 3 = 330

3. 最終的な答え

330

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