(1) 一般角 $\theta$ に対して、$\sin{\theta}$ と $\cos{\theta}$ の定義を述べる。 (2) (1) で述べた定義に基づいて、一般角 $\alpha$, $\beta$ に対して、以下の加法定理を証明する。 $\sin(\alpha + \beta) = \sin{\alpha}\cos{\beta} + \cos{\alpha}\sin{\beta}$ $\cos(\alpha + \beta) = \cos{\alpha}\cos{\beta} - \sin{\alpha}\sin{\beta}$
2025/3/9
1. 問題の内容
(1) 一般角 に対して、 と の定義を述べる。
(2) (1) で述べた定義に基づいて、一般角 , に対して、以下の加法定理を証明する。
2. 解き方の手順
(1) 一般角 に対する と の定義
単位円を考える。原点を中心とする半径1の円を単位円と呼ぶ。
を実数とし、単位円周上の点 P を、点 (1,0) から円周に沿って反時計回りに だけ進んだ点とする。このとき、点 P の座標を (x, y) とすると、
と定義する。
(2) 加法定理の証明
複素数を用いて証明する。オイラーの公式 を用いる。
一方、
したがって、
実部と虚部を比較すると、
これで加法定理が証明された。