自然数 $N$ が与えられており、$3N$ を 5 で割ると 4 余り、$N+1$ を 7 で割ると割り切れるという条件のもとで、$N$ を 35 で割ったときの余りを、選択肢の中から選ぶ問題です。

数論合同式剰余整数の性質方程式
2025/6/13

1. 問題の内容

自然数 NN が与えられており、3N3N を 5 で割ると 4 余り、N+1N+1 を 7 で割ると割り切れるという条件のもとで、NN を 35 で割ったときの余りを、選択肢の中から選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

まず、3N3N を 5 で割ると 4 余るという条件から、3N=5k+43N = 5k + 4kk は整数)と表すことができます。
この式を変形して NN を求めます。
3N=5k+43N = 5k + 4 より、N=5k+43N = \frac{5k+4}{3} となります。
NN は整数なので、5k+45k+4 は 3 の倍数である必要があります。
5k+4=3m5k+4 = 3mmm は整数)とすると、5k=3m45k = 3m - 4 です。
ここで、kk をいくつか試して、5k+45k+4 が 3 の倍数になるような最小の kk を探します。
k=2k=2 のとき、5k+4=5(2)+4=145k+4 = 5(2) + 4 = 14 (3の倍数ではない)
k=5k=5 のとき、5k+4=5(5)+4=295k+4 = 5(5) + 4 = 29 (3の倍数ではない)
k=8k=8 のとき、5k+4=5(8)+4=445k+4 = 5(8) + 4 = 44 (3の倍数ではない)
k=1k=1 のとき、5k+4=95k+4=9となり、3の倍数。
したがって、k=3n+1k = 3n+1 (nnは整数)となります。
k=1k=1 のとき、N=5(1)+43=93=3N = \frac{5(1)+4}{3} = \frac{9}{3} = 3 となります。
また、N+1N+1 が 7 で割り切れるので、N+1=7lN+1 = 7lll は整数)と表せます。したがって、N=7l1N = 7l - 1 です。
NN を求める式は、N=3N = 3, N=7l1N= 7l - 1の2つあります。
N=5k+43N = \frac{5k+4}{3}より、N=5(3n+1)+43=15n+5+43=15n+93=5n+3N = \frac{5(3n+1)+4}{3} = \frac{15n+5+4}{3} = \frac{15n+9}{3} = 5n+3
N=5n+3N= 5n+3と、N=7l1N = 7l - 1より、5n+3=7l15n+3 = 7l-1 つまり、5n+4=7l5n+4 = 7lとなります。
nnをいくつか試して、5n+45n+4 が 7 で割り切れるような最小の nn を探します。
n=2n = 2 のとき、5(2)+4=145(2) + 4 = 14となり、7の倍数です。
したがって、n=2n=2のとき、N=5(2)+3=13N = 5(2)+3 = 13となります。
n=7p+2n = 7p+2ppは整数)
N=5(7p+2)+3=35p+10+3=35p+13N = 5(7p+2)+3 = 35p + 10+3 = 35p + 13
NN を 35 で割ったときの余りは、35p+1335p + 13 より 13 となります。

3. 最終的な答え

13

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