(1) 2つの関数 $f: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ と $g: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ について、それらの和の関数 $f+g$ が $x=0$ で連続ならば、$f$ も $g$ も $x=0$ で連続であるか。 (2) $A = \{x \in \mathbb{R} | x \neq 0\}$ 上の連続関数 $f: A \to \mathbb{R}$ について、関数 $g: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ を $ g(x) = \begin{cases} xf(x) & (x \neq 0) \\ 0 & (x=0) \end{cases} $ と定義すると、$g$ は $x=0$ で連続であるか。
2025/6/13
1. 問題の内容
(1) 2つの関数 と について、それらの和の関数 が で連続ならば、 も も で連続であるか。
(2) 上の連続関数 について、関数 を
と定義すると、 は で連続であるか。
2. 解き方の手順
(1) この命題は正しくありません。反例を挙げます。
とすると、 と は で不連続です。なぜなら、 であり、 だからです。
しかし、 なので、 は定数関数であり、 で連続です。
(2) が で連続であることを示すには、 であることを示せば良いです。
です。
のとき、 です。
を考えます。
は 上の連続関数であることから、 が 0 に近づくとき、 は有限の値に収束するか、発散する可能性があります。
しかし、 であるため、 となります。
なぜなら、 が 0 に近づくとき、 がどんな値を取ろうとも、 が 0 に近づくことによって、積 は 0 に近づきます。
したがって、 となり、 は で連続です。
3. 最終的な答え
(1) 正しくない。反例は と 。
(2) 正しい。