与えられた条件を満たす点Pの軌跡を求める問題です。 (1) 2点A(2, 1), B(-1, 2) から等距離にある点Pの軌跡を求めます。 (2) 2点A(0, 0), B(6, 0) からの距離の比が 1:2 である点Pの軌跡を求めます。

幾何学軌跡距離直線
2025/6/13

1. 問題の内容

与えられた条件を満たす点Pの軌跡を求める問題です。
(1) 2点A(2, 1), B(-1, 2) から等距離にある点Pの軌跡を求めます。
(2) 2点A(0, 0), B(6, 0) からの距離の比が 1:2 である点Pの軌跡を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 点Pの座標を(x, y)とします。
点Pが点A, Bから等距離にあるという条件は、PA = PB と表せます。
距離の公式より、PA=(x2)2+(y1)2PA = \sqrt{(x-2)^2 + (y-1)^2}PB=(x+1)2+(y2)2PB = \sqrt{(x+1)^2 + (y-2)^2} です。
PA = PB より、(x2)2+(y1)2=(x+1)2+(y2)2\sqrt{(x-2)^2 + (y-1)^2} = \sqrt{(x+1)^2 + (y-2)^2} です。
両辺を2乗して、(x2)2+(y1)2=(x+1)2+(y2)2(x-2)^2 + (y-1)^2 = (x+1)^2 + (y-2)^2 を得ます。
展開して整理すると、x24x+4+y22y+1=x2+2x+1+y24y+4x^2 - 4x + 4 + y^2 - 2y + 1 = x^2 + 2x + 1 + y^2 - 4y + 4 となります。
これをさらに整理すると、4x2y+5=2x4y+5-4x - 2y + 5 = 2x - 4y + 5 となり、6x2y=06x - 2y = 0、すなわち 3xy=03x - y = 0 を得ます。
したがって、y = 3x となります。
(2) 点Pの座標を(x, y)とします。
点PからA, Bまでの距離の比が1:2であるという条件は、PA : PB = 1 : 2と表せます。
つまり、2PA = PB です。
距離の公式より、PA=(x0)2+(y0)2=x2+y2PA = \sqrt{(x-0)^2 + (y-0)^2} = \sqrt{x^2 + y^2}PB=(x6)2+(y0)2=(x6)2+y2PB = \sqrt{(x-6)^2 + (y-0)^2} = \sqrt{(x-6)^2 + y^2} です。
2PA = PB より、2x2+y2=(x6)2+y22\sqrt{x^2 + y^2} = \sqrt{(x-6)^2 + y^2} です。
両辺を2乗して、4(x2+y2)=(x6)2+y24(x^2 + y^2) = (x-6)^2 + y^2 を得ます。
展開して整理すると、4x2+4y2=x212x+36+y24x^2 + 4y^2 = x^2 - 12x + 36 + y^2 となります。
これをさらに整理すると、3x2+12x+3y2=363x^2 + 12x + 3y^2 = 36 となり、両辺を3で割ると、x2+4x+y2=12x^2 + 4x + y^2 = 12 を得ます。
平方完成を行うと、(x+2)24+y2=12(x+2)^2 - 4 + y^2 = 12 となり、(x+2)2+y2=16=42(x+2)^2 + y^2 = 16 = 4^2 を得ます。
これは中心が(-2, 0)、半径が4の円の方程式です。

3. 最終的な答え

(1) y = 3x
(2) (x+2)2+y2=16(x+2)^2 + y^2 = 16 (中心(-2, 0), 半径4の円)

「幾何学」の関連問題

連立不等式 $x^2 + y^2 \le 1$ $x + y \le 1$ $3x - y \le 3$ の表す領域を $D$ とし、原点を中心とする半径1の円を $C$ とする。点 $A(\frac...

連立不等式領域直線接線最大値最小値
2025/6/14

ベクトル $\vec{a} = \begin{bmatrix} 2 \\ 4 \\ 3 \end{bmatrix}$ とベクトル $\vec{b} = \begin{bmatrix} 5 \\ 9 \...

ベクトル外積直交単位ベクトル
2025/6/14

三角形ABCの頂点A(3,4), B(0,0), C(5,0)が与えられています。 (1) 各頂点から対辺に下ろした垂線が1点で交わることを示しなさい。 (2) 各辺の垂直二等分線が1点で交わることを...

三角形垂心外心座標平面垂直二等分線
2025/6/14

面積が $2\sqrt{2}$ である鋭角三角形 ABC があり, $AB=3$, $AC=2$ である。このとき, $\sin A$, $BC$, $AH$, および $\triangle AHK$...

三角形面積正弦定理余弦定理三角比外接円
2025/6/14

底面の半径が $2$ cm、母線の長さが $6$ cmの円錐がある。底面の円周上の1点から、円錐の側面を1周して同じ点に戻るように糸をかける。この糸が最も短くなるときの長さを求める。

円錐展開図余弦定理幾何学的計算
2025/6/14

平行四辺形ABCDにおいて、角Bの二等分線がADと交わる点をF、角Cの二等分線がADと交わる点をEとする。このとき、角xの大きさと線分EFの長さyを求める。BC=12cm、CD=7cmとする。

平行四辺形角度線分二等辺三角形角の二等分線
2025/6/14

底面の半径が 2 cm、母線の長さが 6 cm の円錐がある。底面の円周上の 1 点から円錐の側面を 1 周して同じ点に戻るように糸をかける。この糸が最も短くなるときの長さを選択肢の中から選ぶ。

円錐展開図余弦定理最短距離
2025/6/14

放物線 $y = -2x^2 + 3x + 1$ を、以下の条件で移動した後の放物線の方程式をそれぞれ求めます。 (1) $x$軸方向に-3, $y$軸方向に4だけ平行移動 (2) $x$軸に関して対...

放物線平行移動対称移動二次関数
2025/6/14

南北に7本、東西に6本の道がある。ただし、C地点は通れないものとする。1区間の距離は南北、東西で等しいものとする。 (1) O地点を出発し、A地点を通り、P地点へ最短距離で行く道順は何通りあるか。 (...

組み合わせ最短経路格子点
2025/6/14

四面体OABCにおいて、辺ABを1:2に内分する点をD、線分CDを3:5に内分する点をE、線分OEを1:3に内分する点をFとする。直線AFが平面OBCと交わる点をGとするとき、以下の問いに答えよ。 (...

ベクトル空間図形内分四面体
2025/6/14