正方形ABCDにおいて、Aを通る直線を引き、B, Dからその直線に下ろした垂線の足をそれぞれB', D'とする。このとき、$BB' + DD' = B'D'$ を証明する。

幾何学正方形垂線合同証明幾何学的証明
2025/6/13

1. 問題の内容

正方形ABCDにおいて、Aを通る直線を引き、B, Dからその直線に下ろした垂線の足をそれぞれB', D'とする。このとき、BB+DD=BDBB' + DD' = B'D' を証明する。

2. 解き方の手順

まず、三角形AB'Bと三角形AD'Dに着目する。
* ABB=90\angle AB'B = 90^{\circ} (Bから引いた垂線)
* ADD=90\angle AD'D = 90^{\circ} (Dから引いた垂線)
* AB=ADAB = AD (正方形の辺)
次に、BAB+DAD=90\angle B'AB + \angle D'AD = 90^{\circ} を示す。
Aを通る直線なので、BAB+BAD+DAD=180\angle B'AB + \angle BAD + \angle D'AD = 180^{\circ}となる。
BAD=90\angle BAD = 90^{\circ}であるから、BAB+DAD=18090=90\angle B'AB + \angle D'AD = 180^{\circ} - 90^{\circ} = 90^{\circ}
ここで、ABB=90\angle AB'B = 90^{\circ} なので ABB\angle AB'Bの直角三角形からBAB+ABB=90\angle B'AB + \angle ABB' = 90^{\circ}である。
したがって、DAD=ABB\angle D'AD = \angle ABB'となる。
以上のことから、三角形AB'Bと三角形AD'Dにおいて、
* ABB=ADD=90\angle AB'B = \angle AD'D = 90^{\circ}
* AB=ADAB = AD
* DAD=ABB\angle D'AD = \angle ABB'
よって、三角形AB'Bと三角形AD'Dは合同である(直角三角形の斜辺と1つの鋭角がそれぞれ等しい)。
したがって、BB=ADBB' = AD' かつ AB=DDAB' = DD' である。
最後に、BD=AB+ADB'D' = AB' + AD' であることを利用する。
BD=AB+AD=DD+BBB'D' = AB' + AD' = DD' + BB' となる。
したがって、BB+DD=BDBB' + DD' = B'D' が成り立つ。

3. 最終的な答え

BB+DD=BDBB' + DD' = B'D' が証明された。

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