2次方程式 $x^2 + 2(m-3)x + 4m = 0$ が与えられています。以下の3つの条件を満たすときの定数 $m$ の値の範囲をそれぞれ求めます。 (1) 異なる2つの正の解をもつ (2) 異なる2つの負の解をもつ (3) 正の解と負の解をもつ

代数学二次方程式解の公式判別式解と係数の関係不等式
2025/6/13
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

2次方程式 x2+2(m3)x+4m=0x^2 + 2(m-3)x + 4m = 0 が与えられています。以下の3つの条件を満たすときの定数 mm の値の範囲をそれぞれ求めます。
(1) 異なる2つの正の解をもつ
(2) 異なる2つの負の解をもつ
(3) 正の解と負の解をもつ

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次方程式の判別式 DD を計算します。
D=[2(m3)]24(1)(4m)=4(m26m+9)16m=4(m26m+94m)=4(m210m+9)=4(m1)(m9)D = [2(m-3)]^2 - 4(1)(4m) = 4(m^2 - 6m + 9) - 16m = 4(m^2 - 6m + 9 - 4m) = 4(m^2 - 10m + 9) = 4(m-1)(m-9)
次に、2つの解を α\alpha, β\beta とすると、解と係数の関係より、
α+β=2(m3)=62m\alpha + \beta = -2(m-3) = 6-2m
αβ=4m\alpha \beta = 4m
(1) 異なる2つの正の解をもつ条件
i) D>0D > 0 (異なる2つの実数解)
4(m1)(m9)>04(m-1)(m-9) > 0 より、m<1m < 1 または m>9m > 9
ii) α+β>0\alpha + \beta > 0 (解の和が正)
62m>06 - 2m > 0 より、m<3m < 3
iii) αβ>0\alpha \beta > 0 (解の積が正)
4m>04m > 0 より、m>0m > 0
i), ii), iii) をすべて満たす mm の範囲は、0<m<10 < m < 1
(2) 異なる2つの負の解をもつ条件
i) D>0D > 0 (異なる2つの実数解)
m<1m < 1 または m>9m > 9
ii) α+β<0\alpha + \beta < 0 (解の和が負)
62m<06 - 2m < 0 より、m>3m > 3
iii) αβ>0\alpha \beta > 0 (解の積が正)
4m>04m > 0 より、m>0m > 0
i), ii), iii) をすべて満たす mm の範囲は、m>9m > 9
(3) 正の解と負の解をもつ条件
αβ<0\alpha \beta < 0 (解の積が負)
4m<04m < 0 より、m<0m < 0
判別式が正である条件は、解の積が負である条件に含まれます。なぜなら、2つの解が実数である必要があり、それらは異符号であるため、判別式は必ず正となります。

3. 最終的な答え

(1) 0<m<10 < m < 1
(2) m>9m > 9
(3) m<0m < 0

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