7人乗りのタクシーと5人乗りのタクシーを合わせて8台使い、47人の客を運びたい。7人乗りのタクシーの料金は800円、5人乗りのタクシーの料金は720円である。全体の料金が6100円を超えないようにするには、7人乗りと5人乗りのタクシーをそれぞれ何台使えばよいか。
2025/6/13
1. 問題の内容
7人乗りのタクシーと5人乗りのタクシーを合わせて8台使い、47人の客を運びたい。7人乗りのタクシーの料金は800円、5人乗りのタクシーの料金は720円である。全体の料金が6100円を超えないようにするには、7人乗りと5人乗りのタクシーをそれぞれ何台使えばよいか。
2. 解き方の手順
7人乗りのタクシーの台数を とすると、5人乗りのタクシーの台数は と表せる。
乗車人数の条件より、
これを解くと、
しかし、タクシーの台数は整数なので、は整数でなければならない。
よって、料金の条件から考える。
7人乗りのタクシーの台数を とすると、5人乗りのタクシーの台数は と表せる。
料金の条件より、
これを解くと、
また、乗車人数の条件より、7人乗りのタクシーに乗る人数と5人乗りのタクシーに乗る人数の合計は47人なので、 を満たす必要がある。
は整数でなければならないので、またはの場合を考える。
- のとき
7人乗りのタクシーが3台、5人乗りのタクシーが5台となる。
乗車人数: 人
料金: 円
乗車人数が47人に満たないので不適。
- のとき
7人乗りのタクシーが4台、5人乗りのタクシーが4台となる。
乗車人数: 人
料金: 円
料金は6100円以下だが、乗車人数が47人より多いので、7人乗りのタクシーの台数を減らす必要がある。
7人乗りのタクシーを 台、5人乗りのタクシーを 台使うとき、
ここで、は整数でなければならないことを考慮する。
7人乗りを4台、5人乗りを4台とすると、48人乗れる。1人減らすには、7人乗りを1台減らして5人乗りを1台増やす、つまり7人乗り3台、5人乗り5台にすると46人になってしまうので、7人乗りのタクシーを減らすのではなく、7人乗りのタクシーの人数を減らすことを考える。
例えば、7人乗りのタクシーに6人乗せ、5人乗りのタクシーに5人乗せる、というように調整しても、合計人数が47人になるように調整することはできない。
したがって、連立方程式
を解き、整数解を求める。
上記の連立方程式を解くと、 となる。
を小さくすると、乗車人数が減り、料金が下がる。
を大きくすると、乗車人数が増え、料金が上がる。
したがって、乗車人数を減らさないためには、の場合を考え、そこから調整する必要がある。
のとき、であり、乗車人数は48人、料金は6080円。
のとき、であり、乗車人数は46人、料金は6000円。
乗車人数は47人である必要があるため、条件を満たす整数解は存在しない。
7人乗りx台, 5人乗りy台とすると
x+y=8
7x+5y=47
より、x=3.5, y=4.5
x=4, y=4のとき、料金は3200+2880=6080円。
x=3, y=5のとき、料金は2400+3600=6000円。
7人乗りを3台、5人乗りを5台使うと、運べる人数は46人である。
7人乗りを4台、5人乗りを4台使うと、運べる人数は48人である。
したがって、47人を運ぶことはできない。
3. 最終的な答え
条件を満たすような7人乗りと5人乗りのタクシーの台数は存在しない。