2つの直線 $ax + 2y + 3a = 0$ と $(3-a)x + (a-1)y + 2 = 0$ が与えられています。ただし、$a \neq 1$ です。以下の2つの条件を満たす定数 $a$ の値を求めます。 (1) 2つの直線が平行 (2) 2つの直線が垂直

代数学直線平行垂直連立方程式二次方程式
2025/6/14

1. 問題の内容

2つの直線 ax+2y+3a=0ax + 2y + 3a = 0(3a)x+(a1)y+2=0(3-a)x + (a-1)y + 2 = 0 が与えられています。ただし、a1a \neq 1 です。以下の2つの条件を満たす定数 aa の値を求めます。
(1) 2つの直線が平行
(2) 2つの直線が垂直

2. 解き方の手順

(1) 2つの直線が平行である条件
2つの直線 a1x+b1y+c1=0a_1x + b_1y + c_1 = 0a2x+b2y+c2=0a_2x + b_2y + c_2 = 0 が平行であるための条件は、a1a2=b1b2c1c2\frac{a_1}{a_2} = \frac{b_1}{b_2} \neq \frac{c_1}{c_2}です。
この問題の場合、a1=aa_1 = a, b1=2b_1 = 2, c1=3ac_1 = 3a, a2=3aa_2 = 3-a, b2=a1b_2 = a-1, c2=2c_2 = 2 です。
a3a=2a1\frac{a}{3-a} = \frac{2}{a-1} を解きます。
a(a1)=2(3a)a(a-1) = 2(3-a)
a2a=62aa^2 - a = 6 - 2a
a2+a6=0a^2 + a - 6 = 0
(a+3)(a2)=0(a+3)(a-2) = 0
a=3,2a = -3, 2
a=3a = -3 のとき a3a=33(3)=36=12\frac{a}{3-a} = \frac{-3}{3-(-3)} = \frac{-3}{6} = -\frac{1}{2}
c1c2=3a2=3(3)2=92\frac{c_1}{c_2} = \frac{3a}{2} = \frac{3(-3)}{2} = -\frac{9}{2}
a3ac1c2\frac{a}{3-a} \neq \frac{c_1}{c_2}が成り立つ。
a=2a = 2 のとき a3a=232=21=2\frac{a}{3-a} = \frac{2}{3-2} = \frac{2}{1} = 2
c1c2=3a2=3(2)2=3\frac{c_1}{c_2} = \frac{3a}{2} = \frac{3(2)}{2} = 3
a3ac1c2\frac{a}{3-a} \neq \frac{c_1}{c_2}が成り立つ。
したがって、a=3,2a = -3, 2 が条件を満たす。
(2) 2つの直線が垂直である条件
2つの直線 a1x+b1y+c1=0a_1x + b_1y + c_1 = 0a2x+b2y+c2=0a_2x + b_2y + c_2 = 0 が垂直であるための条件は、a1a2+b1b2=0a_1a_2 + b_1b_2 = 0 です。
この問題の場合、a1=aa_1 = a, b1=2b_1 = 2, a2=3aa_2 = 3-a, b2=a1b_2 = a-1 です。
a(3a)+2(a1)=0a(3-a) + 2(a-1) = 0
3aa2+2a2=03a - a^2 + 2a - 2 = 0
a2+5a2=0-a^2 + 5a - 2 = 0
a25a+2=0a^2 - 5a + 2 = 0
a=5±254(1)(2)2=5±172a = \frac{5 \pm \sqrt{25 - 4(1)(2)}}{2} = \frac{5 \pm \sqrt{17}}{2}

3. 最終的な答え

(1) 2つの直線が平行: a=3,2a = -3, 2
(2) 2つの直線が垂直: a=5±172a = \frac{5 \pm \sqrt{17}}{2}

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