与えられた3つの連立一次方程式を解きます。解が存在しない場合は、「解なし」と答え、その理由を示します。

代数学連立一次方程式線形代数解の存在解法
2025/6/14

1. 問題の内容

与えられた3つの連立一次方程式を解きます。解が存在しない場合は、「解なし」と答え、その理由を示します。

2. 解き方の手順

(i)
与えられた連立一次方程式は次の通りです。
0x+y2z=30x + y - 2z = 3
x+0y3z=1x + 0y - 3z = 1
2x+y+4z=1-2x + y + 4z = 1
これを解くために、2番目の式から、x=3z+1x = 3z + 1 を得ます。
これを3番目の式に代入すると、2(3z+1)+y+4z=1-2(3z+1) + y + 4z = 1 となり、y2z=3y - 2z = 3 が得られます。
1番目の式と3番目の式から、y2z=3y - 2z = 3 であることがわかります。
x=3z+1x = 3z + 1 を1番目の式から得られる y=2z+3y = 2z + 3 に代入すると、
x=3z+1x = 3z + 1
y=2z+3y = 2z + 3
ここで、z=tz = t とおくと、x=3t+1x = 3t + 1, y=2t+3y = 2t + 3となります。
(ii)
与えられた連立一次方程式は次の通りです。
x2z=1x - 2z = 1
3x+y6z=33x + y - 6z = 3
xz=2x - z = 2
1番目の式から、x=2z+1x = 2z + 1 を得ます。
これを3番目の式に代入すると、2z+1z=22z + 1 - z = 2 となり、z=1z = 1 が得られます。
したがって、x=2(1)+1=3x = 2(1) + 1 = 3となります。
これらを2番目の式に代入すると、3(3)+y6(1)=33(3) + y - 6(1) = 3 となり、9+y6=39 + y - 6 = 3、つまり y=0y = 0となります。
したがって、解は x=3x = 3, y=0y = 0, z=1z = 1です。
(iii)
与えられた連立一次方程式は次の通りです。
7x+32yz=07x + 32y - z = 0
0x+0y+0z=130x + 0y + 0z = 13
17x3y+5z=917x - 3y + 5z = 9
2番目の式から、0=130 = 13 となり、これは矛盾しています。
したがって、この連立一次方程式は解なしです。

3. 最終的な答え

(i) x=3t+1,y=2t+3,z=tx = 3t + 1, y = 2t + 3, z = t (tは任意の実数)
(ii) x=3,y=0,z=1x = 3, y = 0, z = 1
(iii) 解なし。理由は、0=130 = 13 という矛盾が生じるため。

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