定数 $m$ を用いた2次方程式が与えられたとき、判別式を用いて解の種類を判別する。 (1) $x^2 + 4x + m = 0$ (2) $x^2 - mx + 4 = 0$

代数学二次方程式判別式解の判別
2025/6/14

1. 問題の内容

定数 mm を用いた2次方程式が与えられたとき、判別式を用いて解の種類を判別する。
(1) x2+4x+m=0x^2 + 4x + m = 0
(2) x2mx+4=0x^2 - mx + 4 = 0

2. 解き方の手順

2次方程式 ax2+bx+c=0ax^2 + bx + c = 0 の判別式 DDD=b24acD = b^2 - 4ac で与えられます。
(1) x2+4x+m=0x^2 + 4x + m = 0 の場合:
a=1a = 1, b=4b = 4, c=mc = m であるから、判別式 DD
D=4241m=164mD = 4^2 - 4 \cdot 1 \cdot m = 16 - 4m
よって、
D>0D > 0 のとき、つまり 164m>016 - 4m > 0 より m<4m < 4 のとき、異なる2つの実数解を持つ。
D=0D = 0 のとき、つまり 164m=016 - 4m = 0 より m=4m = 4 のとき、重解を持つ。
D<0D < 0 のとき、つまり 164m<016 - 4m < 0 より m>4m > 4 のとき、異なる2つの虚数解を持つ。
(2) x2mx+4=0x^2 - mx + 4 = 0 の場合:
a=1a = 1, b=mb = -m, c=4c = 4 であるから、判別式 DD
D=(m)2414=m216D = (-m)^2 - 4 \cdot 1 \cdot 4 = m^2 - 16
よって、
D>0D > 0 のとき、つまり m216>0m^2 - 16 > 0 より m<4m < -4 または m>4m > 4 のとき、異なる2つの実数解を持つ。
D=0D = 0 のとき、つまり m216=0m^2 - 16 = 0 より m=±4m = \pm 4 のとき、重解を持つ。
D<0D < 0 のとき、つまり m216<0m^2 - 16 < 0 より 4<m<4-4 < m < 4 のとき、異なる2つの虚数解を持つ。

3. 最終的な答え

(1) x2+4x+m=0x^2 + 4x + m = 0:
m<4m < 4 のとき、異なる2つの実数解を持つ。
m=4m = 4 のとき、重解を持つ。
m>4m > 4 のとき、異なる2つの虚数解を持つ。
(2) x2mx+4=0x^2 - mx + 4 = 0:
m<4m < -4 または m>4m > 4 のとき、異なる2つの実数解を持つ。
m=±4m = \pm 4 のとき、重解を持つ。
4<m<4-4 < m < 4 のとき、異なる2つの虚数解を持つ。

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