## 問題の内容
与えられた関数を微分する問題です。今回は、問題番号62の(5)と(6)について解きます。
(5) y=cos−1xsin−1x (6) y=tan−1x ## 解き方の手順
### (5) y=cos−1xsin−1x の微分 この関数は、商の微分公式を使って微分します。商の微分公式は以下の通りです。
(vu)′=v2u′v−uv′ ここで、u=sin−1x、v=cos−1x と置きます。 u′=dxd(sin−1x)=1−x21 v′=dxd(cos−1x)=−1−x21 次に、商の微分公式に代入します。
dxdy=(cos−1x)2(1−x21)(cos−1x)−(sin−1x)(−1−x21) dxdy=(cos−1x)21−x2cos−1x+1−x2sin−1x dxdy=1−x2(cos−1x)2cos−1x+sin−1x ここで、sin−1x+cos−1x=2π であることを利用します。 dxdy=1−x2(cos−1x)22π dxdy=21−x2(cos−1x)2π ### (6) y=tan−1x の微分 この関数は、合成関数の微分を使って微分します。合成関数の微分公式は以下の通りです。
dxdf(g(x))=f′(g(x))⋅g′(x) ここで、f(u)=u、g(x)=tan−1x と置きます。 まず、f′(u) と g′(x) を求めます。 f′(u)=dud(u)=2u1 g′(x)=dxd(tan−1x)=1+x21 次に、合成関数の微分公式に代入します。
dxdy=2tan−1x1⋅1+x21 dxdy=2(1+x2)tan−1x1 ## 最終的な答え
(5) dxdy=21−x2(cos−1x)2π (6) dxdy=2(1+x2)tan−1x1