$m$ を整数とするとき、2次方程式 $x^2 - mx + 3m + 1 = 0$ が異なる2つの整数解をもつような $m$ のうち最小のものを求めよ。

代数学二次方程式解と係数の関係整数解
2025/6/15

1. 問題の内容

mm を整数とするとき、2次方程式 x2mx+3m+1=0x^2 - mx + 3m + 1 = 0 が異なる2つの整数解をもつような mm のうち最小のものを求めよ。

2. 解き方の手順

2次方程式 x2mx+3m+1=0x^2 - mx + 3m + 1 = 0 の2つの整数解を α,β\alpha, \beta (ただし αβ\alpha \neq \beta) とすると、解と係数の関係より、
\begin{align*} \label{eq:1} \alpha + \beta &= m \\ \alpha \beta &= 3m + 1 \end{align*}
となる。
α+β=m\alpha + \beta = mαβ=3m+1\alpha \beta = 3m + 1 に代入すると、
αβ=3(α+β)+1 \alpha \beta = 3(\alpha + \beta) + 1
αβ3α3β1=0 \alpha \beta - 3\alpha - 3\beta - 1 = 0
αβ3α3β+9=10 \alpha \beta - 3\alpha - 3\beta + 9 = 10
(α3)(β3)=10 (\alpha - 3)(\beta - 3) = 10
α,β\alpha, \beta は整数なので、α3,β3\alpha - 3, \beta - 3 も整数である。
(α3,β3)(\alpha - 3, \beta - 3) の組として考えられるものは、
(1,10),(2,5),(5,2),(10,1),(1,10),(2,5),(5,2),(10,1) (1, 10), (2, 5), (5, 2), (10, 1), (-1, -10), (-2, -5), (-5, -2), (-10, -1)
よって、(α,β)(\alpha, \beta) の組は
(4,13),(5,8),(8,5),(13,4),(2,7),(1,2),(2,1),(7,2) (4, 13), (5, 8), (8, 5), (13, 4), (2, -7), (1, -2), (-2, 1), (-7, 2)
このとき m=α+βm = \alpha + \beta であり、
m=17,13,13,17,5,1,1,5 m = 17, 13, 13, 17, -5, -1, -1, -5
αβ\alpha \neq \beta より、 m=17,13,5,1m = 17, 13, -5, -1
この中で最も小さい mmm=5m = -5 である。
このとき、2次方程式は x2+5x14=0x^2 + 5x - 14 = 0 となり、
(x+7)(x2)=0(x + 7)(x - 2) = 0 より、 x=7,2x = -7, 2

3. 最終的な答え

-5

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