座標平面上に平行四辺形OABCと正方形ODEFがある。点Aの座標は(6, 0)、点Cの座標は(3, 6)、点Eの座標は(-4, 4)である。正方形ODEFがx軸の正方向に秒速1で移動するとき、t秒後に2つの図形が重なった部分の面積をSとする。以下の問いに答えよ。 (1) t=3のとき、Sの値を求めよ。 (2) t=5のとき、Sの値を求めよ。 (3) $6 \le t \le 8$のとき、Sをtを用いて表せ。 (4) $t \ge 0$について、必要に応じて場合分けを行い、Sをtを用いて表せ。

幾何学平行四辺形正方形面積積分座標平面
2025/6/15

1. 問題の内容

座標平面上に平行四辺形OABCと正方形ODEFがある。点Aの座標は(6, 0)、点Cの座標は(3, 6)、点Eの座標は(-4, 4)である。正方形ODEFがx軸の正方向に秒速1で移動するとき、t秒後に2つの図形が重なった部分の面積をSとする。以下の問いに答えよ。
(1) t=3のとき、Sの値を求めよ。
(2) t=5のとき、Sの値を求めよ。
(3) 6t86 \le t \le 8のとき、Sをtを用いて表せ。
(4) t0t \ge 0について、必要に応じて場合分けを行い、Sをtを用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1) t=3のとき、正方形ODEFはx軸方向に3だけ移動する。このとき、正方形の頂点の座標はそれぞれF(-1, -4), O(-1, 0), D(-1, 4), E(-1, 4+4)となる。重なる部分は、x座標が-1から0までの範囲であり、y座標は0から4までの範囲の正方形である。しかし、これは点Aより左にあるので、x座標が0から-1+6=5の範囲で平行四辺形OABCと正方形が重なる。ここで、点Aのx座標は6なので、x座標が0から5の範囲で考える。O(0, 0), A(6, 0), C(3, 6)より、直線OCの方程式はy=2xy = 2xである。したがって、重なる部分の面積は、積分
052xdx=[x2]05=25\int_0^5 2x dx = [x^2]_0^5 = 25
ではない。
正方形のx座標は、x=4+tx = -4+t から x=4+t+4=tx=-4+t+4 = tまで変化する。
t=3の時、x=1x = -1からx=3x=3まで変化する。平行四辺形と重なる範囲は、0x30 \le x \le 3。y=2xより、重なる部分の面積は、
032xdx=[x2]03=9\int_0^3 2x dx = [x^2]_0^3 = 9
(2) t=5のとき、正方形のx座標は、x=1x=1からx=5x=5まで変化する。平行四辺形と重なる範囲は、0x50 \le x \le 5。y=2xより、重なる部分の面積は、
134dx+352xdx=4(31)+[x2]35=8+(259)=8+16=24\int_1^3 4 dx + \int_3^5 2x dx = 4*(3-1) + [x^2]_3^5 = 8 + (25-9) = 8 + 16 = 24
(3) 6t86 \le t \le 8のとき、正方形のx座標は、t4t-4からttまで変化する。平行四辺形と重なる範囲は、0x60 \le x \le 6
t4>2t-4 > 2なので、正方形は完全に平行四辺形を通過している。
正方形のx座標がt-4からtの範囲で、平行四辺形と重なる。
重なる部分は、t4x6t-4 \le x \le 6となる。また、y=0からy=4の範囲である。
t4<6t-4 < 6, t<10t < 10
このとき、重なる部分のy座標は、y=2xとy=4の間である。
よって、重なる部分の面積は、
t4t4dx=4(t(t4))=16\int_{t-4}^t 4 dx = 4(t-(t-4)) = 16
(4) t0t \ge 0について場合分けを行う。
i) 0t40 \le t \le 4のとき、正方形は原点に重なる。重なる部分は、正方形のx座標は、t4t-4からttまで変化する。
重なる部分は、0t2xdx=[x2]0t=t2\int_0^t 2x dx = [x^2]_0^t = t^2.
ii) 4<t64 < t \le 6のとき、t464dx\int_{t-4}^6 4 dx.
t4<x6t-4 < x \le 6の間はy=4で抑えられる。一方、重なる部分は、t464dx\int_{t-4}^6 4 dx

3. 最終的な答え

(1) 9
(2) 24
(3) 16
(4)
S=t2S = t^2 (0t30 \le t \le 3)
S=16(6t)2S = 16 - (6-t)^2 (3<t63 < t \le 6)
S=16S = 16 (6<t86 < t \le 8)
S=16S = 16 (t>8t > 8)

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