関数 $f(x) = \sqrt{3x}$ について、$f(x+\Delta x)$、$\Delta y = f(x+\Delta x) - f(x)$、および導関数 $f'(x) = \lim_{\Delta x \to 0} \frac{\Delta y}{\Delta x}$ を計算し、それぞれのア、イ、ウ、エ、オに当てはまる適切な整数値を求める問題です。

解析学導関数微分極限有理化関数の増分
2025/6/15

1. 問題の内容

関数 f(x)=3xf(x) = \sqrt{3x} について、f(x+Δx)f(x+\Delta x)Δy=f(x+Δx)f(x)\Delta y = f(x+\Delta x) - f(x)、および導関数 f(x)=limΔx0ΔyΔxf'(x) = \lim_{\Delta x \to 0} \frac{\Delta y}{\Delta x} を計算し、それぞれのア、イ、ウ、エ、オに当てはまる適切な整数値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=3xf(x) = \sqrt{3x}であるから、
関数値は f(x+Δx)=3(x+Δx)f(x+\Delta x) = \sqrt{3(x+\Delta x)} となり、アは3。
yy の増分は Δy=f(x+Δx)f(x)=3(x+Δx)3x\Delta y = f(x+\Delta x) - f(x) = \sqrt{3(x+\Delta x)} - \sqrt{3x} となるので、イは3。
導関数 f(x)f'(x) を求めるために、まず ΔyΔx\frac{\Delta y}{\Delta x} を計算します。
ΔyΔx=3(x+Δx)3xΔx\frac{\Delta y}{\Delta x} = \frac{\sqrt{3(x+\Delta x)} - \sqrt{3x}}{\Delta x}
この式を有理化するために、分子と分母に 3(x+Δx)+3x\sqrt{3(x+\Delta x)} + \sqrt{3x} を掛けます。
ΔyΔx=(3(x+Δx)3x)(3(x+Δx)+3x)Δx(3(x+Δx)+3x)\frac{\Delta y}{\Delta x} = \frac{(\sqrt{3(x+\Delta x)} - \sqrt{3x})(\sqrt{3(x+\Delta x)} + \sqrt{3x})}{\Delta x(\sqrt{3(x+\Delta x)} + \sqrt{3x})}
=3(x+Δx)3xΔx(3(x+Δx)+3x)= \frac{3(x+\Delta x) - 3x}{\Delta x(\sqrt{3(x+\Delta x)} + \sqrt{3x})}
=3ΔxΔx(3(x+Δx)+3x)= \frac{3\Delta x}{\Delta x(\sqrt{3(x+\Delta x)} + \sqrt{3x})}
=33(x+Δx)+3x= \frac{3}{\sqrt{3(x+\Delta x)} + \sqrt{3x}}
ここで、Δx0\Delta x \to 0 の極限を考えると、
f(x)=limΔx0ΔyΔx=limΔx033(x+Δx)+3xf'(x) = \lim_{\Delta x \to 0} \frac{\Delta y}{\Delta x} = \lim_{\Delta x \to 0} \frac{3}{\sqrt{3(x+\Delta x)} + \sqrt{3x}}
=33x+3x=323x= \frac{3}{\sqrt{3x} + \sqrt{3x}} = \frac{3}{2\sqrt{3x}}
=3213x=32x= \frac{3}{2} \cdot \frac{1}{\sqrt{3x}} = \frac{\sqrt{3}}{2\sqrt{x}}
したがって、3213x\frac{3}{2} \cdot \frac{1}{\sqrt{3x}} と比較して、ウは3、エは2、オは3。

3. 最終的な答え

ア: 3
イ: 3
ウ: 3
エ: 2
オ: 3

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