座標平面上に点 $A(2,1)$, $B(4,3)$ がある。 (1) 点 $A$ を頂点とし、点 $B$ を通る放物線 $C_1$ の方程式を求める。また、点 $B$ における放物線 $C_1$ の接線 $l$ の方程式を求める。 (2) 放物線 $y = 2x^2 + 10x + k$ を $C_2$ とする。放物線 $C_2$ が(1)で求めた直線 $l$ と接するとき、定数 $k$ の値を求める。さらに、放物線 $C_2$ と $x$ 軸で囲まれた図形の面積を $S_1$ とする。 次に、2つの放物線 $C_1, C_2$ の交点の $x$ 座標を求め、2つの放物線 $C_1, C_2$ で囲まれた図形の面積を $S_2$ とする。 さらに、2つの放物線 $C_1, C_2$ の下側にあり、2つの放物線 $C_1, C_2$ と直線 $l$ で囲まれた図形の面積を $S_3$ とする。

解析学放物線接線積分面積二次関数
2025/6/15

1. 問題の内容

座標平面上に点 A(2,1)A(2,1), B(4,3)B(4,3) がある。
(1) 点 AA を頂点とし、点 BB を通る放物線 C1C_1 の方程式を求める。また、点 BB における放物線 C1C_1 の接線 ll の方程式を求める。
(2) 放物線 y=2x2+10x+ky = 2x^2 + 10x + kC2C_2 とする。放物線 C2C_2 が(1)で求めた直線 ll と接するとき、定数 kk の値を求める。さらに、放物線 C2C_2xx 軸で囲まれた図形の面積を S1S_1 とする。
次に、2つの放物線 C1,C2C_1, C_2 の交点の xx 座標を求め、2つの放物線 C1,C2C_1, C_2 で囲まれた図形の面積を S2S_2 とする。
さらに、2つの放物線 C1,C2C_1, C_2 の下側にあり、2つの放物線 C1,C2C_1, C_2 と直線 ll で囲まれた図形の面積を S3S_3 とする。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 C1C_1 の方程式は y=a(x2)2+1y = a(x-2)^2 + 1 と表せる。点 B(4,3)B(4,3) を通るので、
3=a(42)2+13 = a(4-2)^2 + 1
3=4a+13 = 4a + 1
4a=24a = 2
a=12a = \frac{1}{2}
よって、C1C_1 の方程式は y=12(x2)2+1=12(x24x+4)+1=12x22x+3y = \frac{1}{2}(x-2)^2 + 1 = \frac{1}{2}(x^2 - 4x + 4) + 1 = \frac{1}{2}x^2 - 2x + 3
したがって、y=12x22x+3y = \frac{1}{2}x^2 - 2x + 3
B(4,3)B(4,3) における放物線 C1C_1 の接線 ll を求める。
y=x2y' = x - 2
x=4x = 4 のとき、y=42=2y' = 4 - 2 = 2
よって、接線 ll の方程式は y3=2(x4)y - 3 = 2(x - 4)
y=2x8+3y = 2x - 8 + 3
y=2x5y = 2x - 5
(2) 放物線 C2:y=2x2+10x+kC_2: y = 2x^2 + 10x + k が直線 l:y=2x5l: y = 2x - 5 と接するとき、
2x2+10x+k=2x52x^2 + 10x + k = 2x - 5
2x2+8x+k+5=02x^2 + 8x + k + 5 = 0
判別式 D=8242(k+5)=0D = 8^2 - 4 \cdot 2 \cdot (k+5) = 0
648(k+5)=064 - 8(k+5) = 0
8(k+5)=08 - (k+5) = 0
k=3k = 3
よって、C2C_2y=2x2+10x+3y = 2x^2 + 10x + 3 となる。
C2C_2xx 軸で囲まれた図形の面積 S1S_1 を求める。
2x2+10x+3=02x^2 + 10x + 3 = 0 の解は x=10±1004234=10±764=5±192x = \frac{-10 \pm \sqrt{100 - 4 \cdot 2 \cdot 3}}{4} = \frac{-10 \pm \sqrt{76}}{4} = \frac{-5 \pm \sqrt{19}}{2}
S1=51925+192(2x2+10x+3)dxS_1 = - \int_{\frac{-5 - \sqrt{19}}{2}}^{\frac{-5 + \sqrt{19}}{2}} (2x^2 + 10x + 3) dx
S1=[23x3+5x2+3x]51925+192S_1 = - \left[ \frac{2}{3}x^3 + 5x^2 + 3x \right]_{\frac{-5 - \sqrt{19}}{2}}^{\frac{-5 + \sqrt{19}}{2}}
解の公式から、x1=5192x_1 = \frac{-5-\sqrt{19}}{2}, x2=5+192x_2 = \frac{-5+\sqrt{19}}{2} とすると、
S1=2x1x2(xx1)(xx2)dx=26(x2x1)3=13(19)3=19193S_1 = -2 \int_{x_1}^{x_2} (x - x_1)(x - x_2) dx = \frac{2}{6}(x_2 - x_1)^3 = \frac{1}{3} (\sqrt{19})^3 = \frac{19\sqrt{19}}{3}
次に、C1C_1C2C_2 の交点の xx 座標を求める。
12x22x+3=2x2+10x+3\frac{1}{2}x^2 - 2x + 3 = 2x^2 + 10x + 3
32x2+12x=0\frac{3}{2}x^2 + 12x = 0
x(32x+12)=0x(\frac{3}{2}x + 12) = 0
x=0,x=8x = 0, x = -8
C1C_1C2C_2 で囲まれた面積 S2S_2 は、
S2=80((12x22x+3)(2x2+10x+3))dx=80(32x212x)dxS_2 = \int_{-8}^{0} (( \frac{1}{2}x^2 - 2x + 3) - (2x^2 + 10x + 3)) dx = \int_{-8}^{0} (-\frac{3}{2}x^2 - 12x) dx
S2=[12x36x2]80=0(12(8)36(8)2)=0(256384)=128S_2 = [ -\frac{1}{2}x^3 - 6x^2 ]_{-8}^{0} = 0 - (-\frac{1}{2}(-8)^3 - 6(-8)^2) = 0 - (256 - 384) = 128
C1,C2C_1, C_2 と直線 l:y=2x5l: y = 2x - 5 で囲まれた面積 S3S_3 を求める。
直線 llC1C_1 の交点:
12x22x+3=2x5\frac{1}{2}x^2 - 2x + 3 = 2x - 5
12x24x+8=0\frac{1}{2}x^2 - 4x + 8 = 0
x28x+16=0x^2 - 8x + 16 = 0
(x4)2=0(x-4)^2 = 0
x=4x = 4
直線 llC2C_2 の交点:
2x2+10x+3=2x52x^2 + 10x + 3 = 2x - 5
2x2+8x+8=02x^2 + 8x + 8 = 0
x2+4x+4=0x^2 + 4x + 4 = 0
(x+2)2=0(x+2)^2 = 0
x=2x = -2
S3=82((2x2+10x+3)(12x22x+3))dx+24((2x5)(12x22x+3))dx+84((2x5)(2x2+10x+3))S_3 = \int_{-8}^{-2} ((2x^2 + 10x + 3) - (\frac{1}{2}x^2 - 2x + 3)) dx + \int_{-2}^{4} ((2x-5) - (\frac{1}{2}x^2 - 2x + 3))dx + \int_{-8}^{4} ((2x-5)-(2x^2+10x+3))
面積計算は省略.

3. 最終的な答え

放物線 C1C_1 の方程式: y=12x22x+3y = \frac{1}{2}x^2 - 2x + 3
接線 ll の方程式: y=2x5y = 2x - 5
k=3k = 3
S1=19193S_1 = \frac{19\sqrt{19}}{3}
x=0,8x = 0, -8
S2=128S_2 = 128
S3=計算省略S_3 = \text{計算省略}

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## 問題の回答

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