10人を2つのグループに分ける方法が何通りあるかを求める問題です。

離散数学組み合わせ二項係数場合の数
2025/6/15

1. 問題の内容

10人を2つのグループに分ける方法が何通りあるかを求める問題です。

2. 解き方の手順

10人を2つのグループに分けるということは、一方のグループの人数を決めれば、もう一方のグループの人数も決まります。
例えば、一方のグループが1人の場合、もう一方のグループは9人になります。
ただし、グループに区別がないため、(1人, 9人)と(9人, 1人)は同じ分け方として数えます。
一方のグループの人数は、0人から10人まで考えられますが、2つのグループに分ける必要があるため、0人または10人になる場合は考えません。
また、一方のグループの人数が6人以上になると、もう一方のグループの人数は4人以下になり、重複が生じます。
例えば、(6人, 4人)と(4人, 6人)は同じ分け方になります。
したがって、一方のグループの人数は1人から5人までを考えれば十分です。
それぞれの人数について、組み合わせの数を考えます。
* 1人のグループの場合: 10C1{}_{10}C_1 通り
* 2人のグループの場合: 10C2{}_{10}C_2 通り
* 3人のグループの場合: 10C3{}_{10}C_3 通り
* 4人のグループの場合: 10C4{}_{10}C_4 通り
* 5人のグループの場合: 10C5{}_{10}C_5 通り
それぞれの組み合わせの数を計算します。
* 10C1=10!1!(101)!=10!1!9!=10{}_{10}C_1 = \frac{10!}{1!(10-1)!} = \frac{10!}{1!9!} = 10
* 10C2=10!2!(102)!=10!2!8!=10×92×1=45{}_{10}C_2 = \frac{10!}{2!(10-2)!} = \frac{10!}{2!8!} = \frac{10 \times 9}{2 \times 1} = 45
* 10C3=10!3!(103)!=10!3!7!=10×9×83×2×1=120{}_{10}C_3 = \frac{10!}{3!(10-3)!} = \frac{10!}{3!7!} = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 120
* 10C4=10!4!(104)!=10!4!6!=10×9×8×74×3×2×1=210{}_{10}C_4 = \frac{10!}{4!(10-4)!} = \frac{10!}{4!6!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 210
* 10C5=10!5!(105)!=10!5!5!=10×9×8×7×65×4×3×2×1=252{}_{10}C_5 = \frac{10!}{5!(10-5)!} = \frac{10!}{5!5!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7 \times 6}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 252
これらの数を合計します。
10+45+120+210+252=63710 + 45 + 120 + 210 + 252 = 637
しかし、5人と5人のグループ分けの場合、10C5 {}_{10}C_5 は、グループの区別を考慮して2で割る必要があるため、正しくは、252/2=126252/2=126となります。
したがって、合計は
10+45+120+210+126=51110 + 45 + 120 + 210 + 126 = 511
または、すべての組み合わせから引いていく方法もあります。
10人の各々が、どちらのグループに入るかという観点で考えると、210=10242^{10} = 1024通りの分け方があります。
しかし、全員が同じグループに入る場合は2通りあります。また、グループに区別がないので、半分の(10242)/2=511 (1024-2)/2=511が答えになります。

3. 最終的な答え

511通り

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