(1) 行列式の値を求める手順
3x3行列式の値を求めるには、サラスの公式(たすき掛け)を利用します。
行列 A=adgbehcfi の行列式は、 ∣A∣=aei+bfg+cdh−ceg−bdi−afh で計算できます。
(2) 置換の符号を求める手順
置換の符号を求めるには、互換の回数を数えます。
置換を互換の積で表し、互換の回数が偶数なら符号は+1、奇数なら符号は-1です。
別の方法としては、転倒数を利用します。転倒数とは、置換後の数列において、元の数列の順序が逆になっているペアの数です。転倒数が偶数なら符号は+1、奇数なら符号は-1です。
(1)
123−2121−21=(1)(1)(1)+(−2)(−2)(3)+(1)(2)(2)−(1)(1)(3)−(−2)(2)(1)−(1)(−2)(2)=1+12+4−3+4+4=22 (2)
1−3554−1−213=(1)(4)(3)+(5)(1)(5)+(−2)(−3)(−1)−(−2)(4)(5)−(5)(−3)(3)−(1)(1)(−1)=12+25−6+40+45+1=117 (3)
220−6330−4−4=(2)(3)(−4)+(−6)(−4)(0)+(0)(2)(3)−(0)(3)(0)−(−6)(2)(−4)−(2)(−4)(3)=−24+0+0−0−48+24=−48 (4)
ac0bd0001=(a)(d)(1)+(b)(0)(0)+(0)(c)(0)−(0)(d)(0)−(b)(c)(1)−(a)(0)(0)=ad−bc (5) (132132) これは (1 3 2) という巡回置換であり、(1 2)(2 3)という2つの互換の積で表せるので、符号は +1 * -1 * -1 = +