与えられた行列$A$に対して、行に関する基本変形を用いて階段行列に変形し、ランクを求め、正則性を判定する問題です。2つの行列についてそれぞれ答えます。
2025/6/16
1. 問題の内容
与えられた行列に対して、行に関する基本変形を用いて階段行列に変形し、ランクを求め、正則性を判定する問題です。2つの行列についてそれぞれ答えます。
2. 解き方の手順
**行列1:**
* **ステップ1: 階段行列への変形**
1行目を 倍すると、
2行目から1行目の5倍を引くと、
* **ステップ2: ランクの計算**
階段行列において、0でない行の数がランクである。
したがって、rank A = 1
* **ステップ3: 正則性の判定**
正方行列が正則であるための必要十分条件は、rank A = Aの列数(または行数)である。
この例では、は2x2の行列であり、rank A = 1であるため、Aは正則ではない。
**行列2:**
* **ステップ1: 階段行列への変形**
1行目を 倍すると、
2行目に1行目の5倍を加えると、
3行目から1行目の2倍を引くと、
2行目を 倍すると、
3行目に2行目の 倍を加えると、
3行目を 倍すると、
* **ステップ2: ランクの計算**
階段行列において、0でない行の数がランクである。
したがって、rank A = 3
* **ステップ3: 正則性の判定**
正方行列が正則であるための必要十分条件は、rank A = Aの列数(または行数)である。
この例では、は3x3の行列であり、rank A = 3であるため、Aは正則である。
3. 最終的な答え
**行列1:**
階段行列:
ランク: 1
正則性: 2(ない)
**行列2:**
階段行列:
ランク: 3
正則性: 1(ある)