**(1) 関数 y=x4−x2 の最大値と最小値** まず、定義域を考えます。根号の中身は0以上でなければならないので、4−x2≥0 より、x2≤4 となり、−2≤x≤2 です。 次に、関数を微分して増減を調べます。
y′=4−x2+x⋅24−x2−2x=4−x2−4−x2x2=4−x24−x2−x2=4−x24−2x2 y′=0 となるのは、4−2x2=0 のとき、つまり x2=2 より、x=±2 です。 増減表は以下のようになります。
| x | -2 | ... | −2 | ... | 2 | ... | 2 | |-------------|---------|------------|-------------|------------|------------|------------|---------|
| y' | | - | 0 | + | 0 | - | |
| y | 0 | ↘ | -2 | ↗ | 2 | ↘ | 0 | したがって、x=2 のとき最大値 y=24−2=2 をとり、x=−2 のとき最小値 y=−24−2=−2 をとります。 **(2) 関数 y=xsinx+cosx (0≤x≤2π) の最大値と最小値** 微分して増減を調べます。
y′=sinx+xcosx−sinx=xcosx y′=0 となるのは、x=0,2π,23π,2π のときです。 増減表は以下のようになります。
| x | 0 | ... | 2π | ... | 23π | ... | 2π | |---------------|-------|------------|-----------------|--------------|-------------------|------------|----------|
| y' | 0 | + | 0 | - | 0 | + | 2π | | y | 1 | ↗ | 2π | ↘ | −23π | ↗ | 1 | したがって、x=2π のとき最大値 2π をとり、x=23π のとき最小値 −23π をとります。 **(3) 二等辺三角形ABCの周の長さの最大値**
半径1の円に内接する二等辺三角形ABCにおいて、AB=AC および ∠BAC=2θ である。 このとき、∠ABC=∠ACB=2π−2θ=2π−θ となる。 正弦定理より、BC=2sin(2θ), AB=AC=2sin(2π−θ)=2cosθ となる。 周の長さLは、L=BC+AB+AC=2sin(2θ)+4cosθ=4sinθcosθ+4cosθ=4cosθ(sinθ+1) L′=4(−sinθ(sinθ+1)+cosθcosθ)=4(−sin2θ−sinθ+cos2θ)=4(1−2sin2θ−sinθ)=4(−2sin2θ−sinθ+1)=−4(2sinθ−1)(sinθ+1) L′=0 となるのは、sinθ=21 または sinθ=−1。0<θ<2π より、sinθ=21, つまり θ=6π θ=6π のとき、L=4cos(6π)(sin(6π)+1)=423(21+1)=2323=33 θ→0 のとき、L→4 θ→2π のとき、L→0 したがって、最大値は33、そのときのθは6π。 ###