関数 $f(x) = \sqrt{4-x}$ について、以下の問いに答えます。 (1) 曲線 $y = f(x)$ 上の点 $(3, 1)$ における接線の方程式を求めます。導関数は $f'(x) = -\frac{1}{2\sqrt{4-x}}$ を用います。 (2) (1) で求めた接線の方程式を利用して、$\sqrt{0.95}$ と $\sqrt{0.99}$ の近似値をそれぞれ求めます。

解析学微分接線近似
2025/6/20

1. 問題の内容

関数 f(x)=4xf(x) = \sqrt{4-x} について、以下の問いに答えます。
(1) 曲線 y=f(x)y = f(x) 上の点 (3,1)(3, 1) における接線の方程式を求めます。導関数は f(x)=124xf'(x) = -\frac{1}{2\sqrt{4-x}} を用います。
(2) (1) で求めた接線の方程式を利用して、0.95\sqrt{0.95}0.99\sqrt{0.99} の近似値をそれぞれ求めます。

2. 解き方の手順

(1) 接線の方程式を求める。
まず、点 (3,1)(3, 1) における接線の傾きを求めます。これは、導関数 f(x)f'(x)x=3x = 3 を代入することで得られます。
f(3)=1243=121=12f'(3) = -\frac{1}{2\sqrt{4-3}} = -\frac{1}{2\sqrt{1}} = -\frac{1}{2}
したがって、接線の傾きは 12-\frac{1}{2} です。
次に、点 (3,1)(3, 1) を通り傾きが 12-\frac{1}{2} の直線の方程式を求めます。これは、点傾斜式 yy1=m(xx1)y - y_1 = m(x - x_1) を用いて計算できます。ここで、(x1,y1)=(3,1)(x_1, y_1) = (3, 1) であり、m=12m = -\frac{1}{2} です。
y1=12(x3)y - 1 = -\frac{1}{2}(x - 3)
y1=12x+32y - 1 = -\frac{1}{2}x + \frac{3}{2}
y=12x+32+1y = -\frac{1}{2}x + \frac{3}{2} + 1
y=12x+52y = -\frac{1}{2}x + \frac{5}{2}
したがって、接線の方程式は y=12x+52y = -\frac{1}{2}x + \frac{5}{2} です。
(2) 0.95\sqrt{0.95}0.99\sqrt{0.99} の近似値を求める。
f(x)=4xf(x) = \sqrt{4-x} であり、f(3)=43=1f(3) = \sqrt{4-3} = 1 であったことを利用します。
0.95\sqrt{0.95} および 0.99\sqrt{0.99} は、f(x)f(x) を少し変形することで表現できます。
0.95=43.05\sqrt{0.95} = \sqrt{4 - 3.05}の形にしたいので、4x=0.954 - x = 0.95と置くと、x=3.05x = 3.05です。
0.99=43.01\sqrt{0.99} = \sqrt{4 - 3.01}の形にしたいので、4x=0.994 - x = 0.99と置くと、x=3.01x = 3.01です。
f(3.05)12(3.05)+52=3.052+52=1.952=0.975f(3.05) \approx -\frac{1}{2}(3.05) + \frac{5}{2} = -\frac{3.05}{2} + \frac{5}{2} = \frac{1.95}{2} = 0.975
f(3.01)12(3.01)+52=3.012+52=1.992=0.995f(3.01) \approx -\frac{1}{2}(3.01) + \frac{5}{2} = -\frac{3.01}{2} + \frac{5}{2} = \frac{1.99}{2} = 0.995
したがって、0.95\sqrt{0.95} の近似値は 0.9750.975 で、0.99\sqrt{0.99} の近似値は 0.9950.995 です。

3. 最終的な答え

(1) 接線の方程式: y=12x+52y = -\frac{1}{2}x + \frac{5}{2}
(2) 近似値:
0.950.975\sqrt{0.95} \approx 0.975
0.990.995\sqrt{0.99} \approx 0.995

「解析学」の関連問題

与えられた積分を計算します。積分は $\int x (\log x)^2 dx$ です。

積分部分積分対数関数
2025/6/20

問題は、 $0 \leq \theta < 2\pi$ の範囲で、以下の2つの三角関数の方程式を解き、さらに $\theta$ に制限がないときの解を求めるというものです。 (1) $\tan{\th...

三角関数方程式tan周期
2025/6/20

与えられた積分を計算します。 $$\int x e^{3x+2} dx$$

積分部分積分置換積分
2025/6/20

(1) $2\sin\theta = -\sqrt{3}$ を解く問題です。

三角関数方程式sin一般解
2025/6/20

次の不定積分を計算します。 $\int \frac{\sin x - \cos x}{\sin x + \cos x} dx$

積分不定積分置換積分三角関数
2025/6/20

$0 \le \theta < 2\pi$ の範囲で、以下の三角方程式を解く。 (1) $\sin \theta = \frac{\sqrt{3}}{2}$ (2) $2\cos \theta + 1...

三角関数三角方程式解法
2025/6/20

与えられた積分を計算する問題です。積分は $\int 2x(x^2+1)^4 dx$ です。

積分置換積分不定積分
2025/6/20

与えられた積分を計算します。 $\int \frac{e^{3x}+1}{e^{2x}-e^x+1} dx$

積分指数関数積分計算
2025/6/20

関数 $f(x) = \lim_{n \to \infty} \frac{x^{2n+1} + 1}{x^{2n} + x - 1}$ について、以下の問題を解く。 (1) $f(1)$ と $f(-...

関数の極限関数のグラフグラフと直線の共有点場合分け
2025/6/20

$\sin(-\frac{9}{4}\pi)$ を $0$ 以上 $\frac{\pi}{2}$ 以下の角の三角関数で表し、その値を求める問題です。

三角関数三角関数の加法定理三角関数の合成
2025/6/20