マクローリンの定理は、関数 f(x) を x=0 の周りでテイラー展開したものです。剰余項をラグランジュの剰余項とすると、 f(x)=f(0)+f′(0)x+2!f′′(0)x2+3!f′′′(0)x3+4!f′′′′(0)x4+5!f(5)(θx)x5(0<θ<1) となります。ここで、f(x)=cosx なので、各階微分を計算します。 f(x)=cosx⇒f(0)=1 f′(x)=−sinx⇒f′(0)=0 f′′(x)=−cosx⇒f′′(0)=−1 f′′′(x)=sinx⇒f′′′(0)=0 f′′′′(x)=cosx⇒f′′′′(0)=1 f(5)(x)=−sinx したがって、
cosx=1+0x+2!−1x2+3!0x3+4!1x4+5!−sin(θx)x5 cosx=1−2!x2+4!x4−5!sin(θx)x5 問題文の形に合わせるために、剰余項を4次の項で表すと、
cosx=1−2!x2+4!−sin(θx)x4(0<θ<1) となります。
したがって、「ア」は2、「イ」は-sinθ、「ウ」は4となります。