xy平面内で、ポテンシャルが $U = -x^2 + 2y$ であるような保存力$\vec{F}$が物体に作用している。 (1) 点(x,y) = (1, 1)にある物体に作用する力$\vec{F}$を求めよ。 (2) この物体が点(1, 1)から点(2, 0)に移動する間に、$\vec{F}$がこの物体にした仕事を求めよ。

応用数学ベクトルポテンシャル保存力仕事偏微分
2025/6/16

1. 問題の内容

xy平面内で、ポテンシャルが U=x2+2yU = -x^2 + 2y であるような保存力F\vec{F}が物体に作用している。
(1) 点(x,y) = (1, 1)にある物体に作用する力F\vec{F}を求めよ。
(2) この物体が点(1, 1)から点(2, 0)に移動する間に、F\vec{F}がこの物体にした仕事を求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
保存力F\vec{F}はポテンシャルの勾配の負の符号で与えられます。つまり、
F=U=(Uxi+Uyj)\vec{F} = -\nabla U = -(\frac{\partial U}{\partial x}\vec{i} + \frac{\partial U}{\partial y}\vec{j})
ポテンシャル U=x2+2yU = -x^2 + 2y を偏微分します。
Ux=2x\frac{\partial U}{\partial x} = -2x
Uy=2\frac{\partial U}{\partial y} = 2
したがって、力F\vec{F}は次のようになります。
F=(2xi+2j)=2xi2j\vec{F} = -(-2x\vec{i} + 2\vec{j}) = 2x\vec{i} - 2\vec{j}
点(1, 1)における力F\vec{F}は、x = 1を代入して
F(1,1)=2(1)i2j=2i2j\vec{F}(1,1) = 2(1)\vec{i} - 2\vec{j} = 2\vec{i} - 2\vec{j}
(2)
保存力のする仕事は、ポテンシャルの変化の負の符号で与えられます。
W=ΔU=(U(2,0)U(1,1))W = -\Delta U = -(U(2,0) - U(1,1))
U(2,0)=(2)2+2(0)=4U(2,0) = -(2)^2 + 2(0) = -4
U(1,1)=(1)2+2(1)=1+2=1U(1,1) = -(1)^2 + 2(1) = -1 + 2 = 1
W=(41)=(5)=5W = -(-4 - 1) = -(-5) = 5

3. 最終的な答え

(1) 2i2j2\vec{i} - 2\vec{j}
(2) 5

「応用数学」の関連問題

生成した二酸化炭素の体積(0℃, 1.013×10^5 Pa)は何Lか。また、生成した水の量は何か。ただし、反応物に関する記述が一部不明確です。

化学反応物質量気体の体積モル濃度
2025/6/16

(1) 質量 $M$ の物体が速度 $v_0$ で壁に衝突し、反発係数が $1/3$ のとき、衝突後の物体の速さと、物体に働く力積の大きさと向きを求める問題。 (2) 質量 $4m$ の物体1が速度 ...

力学運動量保存反発係数力積衝突
2025/6/16

直径50cmの円管内を平均流速10m/sで流れる空気のレイノルズ数を求め、次に直径5cmの円管内を流れる水の平均流速を、空気と同じレイノルズ数になるように求める問題です。空気の密度は1.205 kg/...

流体力学レイノルズ数物理
2025/6/16

てこが釣り合っているとき、図中のAの重さとBの長さをそれぞれ選択肢から選び出す問題です。てこの重さは考えないものとします。

物理力のモーメントてこ釣り合い
2025/6/16

水平な机の上に質量3kgの物体Aと質量5kgの物体Bが接して置かれている。物体Aを48Nの力で押すと、AとBは離れずに運動する。 (1) 物体に生じた加速度を求める。 (2) AとBが互いに及ぼしあう...

力学ニュートンの運動方程式加速度作用反作用の法則物理
2025/6/16

壁に沿って定常的に一方向に流れている粘性流体において、壁面から1mmの位置での流速が1m/sである。壁面からの距離と流速が直線的に増加すると仮定した場合、この付近における粘性応力をニュートンの粘性法則...

流体力学ニュートンの粘性法則粘性応力速度勾配
2025/6/16

直径3 cmの円柱が、流速1 cm/sの一様流の空気中に置かれている。この時のレイノルズ数を計算し、カルマン渦が発生するかどうかを判定する。空気の密度は1.205 kg/m³、粘性係数は1.80 × ...

流体力学レイノルズ数無次元数カルマン渦
2025/6/16

質点に働く力と、それによる運動量や運動エネルギー、力学的エネルギーの変化に関する記述の中から、正しいものを全て選ぶ問題です。

力学運動量運動エネルギー力学的エネルギー仕事エネルギー保存
2025/6/16

$xy$平面内で、ポテンシャルが$U = -x^2 + 2y$であるような保存力$\vec{F}$が物体に作用している。 (1) 点$(x, y) = (1, 1)$にある物体に作用する力$\vec{...

ベクトル解析ポテンシャル仕事偏微分
2025/6/16

塩化カルシウム($CaCl_2$)5.0 gを水に溶かして300 cm³ の水溶液を作った時の、この水溶液の凝固点を求める問題です。

凝固点降下化学モル濃度物理化学
2025/6/16