直径3 cmの円柱が、流速1 cm/sの一様流の空気中に置かれている。この時のレイノルズ数を計算し、カルマン渦が発生するかどうかを判定する。空気の密度は1.205 kg/m³、粘性係数は1.80 × 10⁻⁵ Pa・sである。

応用数学流体力学レイノルズ数無次元数カルマン渦
2025/6/16

1. 問題の内容

直径3 cmの円柱が、流速1 cm/sの一様流の空気中に置かれている。この時のレイノルズ数を計算し、カルマン渦が発生するかどうかを判定する。空気の密度は1.205 kg/m³、粘性係数は1.80 × 10⁻⁵ Pa・sである。

2. 解き方の手順

レイノルズ数 ReRe は以下の式で求められます。
Re=ρvDμRe = \frac{\rho v D}{\mu}
ここで、
ρ\rho:流体の密度(kg/m³)
vv:流速(m/s)
DD:代表長さ(ここでは円柱の直径、m)
μ\mu:流体の粘性係数(Pa・s)
まず、単位をSI単位に変換します。
vv = 1 cm/s = 0.01 m/s
DD = 3 cm = 0.03 m
それぞれの値を代入して計算します。
Re=1.205×0.01×0.031.80×105Re = \frac{1.205 \times 0.01 \times 0.03}{1.80 \times 10^{-5}}
Re=0.00036150.0000180Re = \frac{0.0003615}{0.0000180}
Re=20.0833...Re = 20.0833...
レイノルズ数からカルマン渦が発生するかどうかを判断します。一般的に、円柱周りの流れにおけるカルマン渦は、レイノルズ数が約40から数千の範囲で発生します。

3. 最終的な答え

レイノルズ数:約20.08
カルマン渦の発生の有無:レイノルズ数が20.08であるため、**カルマン渦は発生しない**と判断できる。カルマン渦が発生するには、一般的にレイノルズ数が40以上必要である。

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