一辺の長さが2の正四面体ABCDがあり、辺BCの中点をMとする。 (1) $\cos \angle AMD$の値を求めよ。 (2) 直線BCに関して点Dと対称な点をEとする。線分AEの長さを求めよ。 (3) Eは(2)で定めた点とし、辺BDの中点をNとする。$\triangle AEN$の面積を求めよ。また、点Bから平面AENに垂線を引き、平面AENとの交点をHとする。線分BHの長さを求めよ。

幾何学正四面体余弦定理空間図形ベクトル面積体積
2025/6/16

1. 問題の内容

一辺の長さが2の正四面体ABCDがあり、辺BCの中点をMとする。
(1) cosAMD\cos \angle AMDの値を求めよ。
(2) 直線BCに関して点Dと対称な点をEとする。線分AEの長さを求めよ。
(3) Eは(2)で定めた点とし、辺BDの中点をNとする。AEN\triangle AENの面積を求めよ。また、点Bから平面AENに垂線を引き、平面AENとの交点をHとする。線分BHの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) cosAMD\cos \angle AMDを求める。
AMD\triangle AMDにおいて余弦定理を用いる。
AM=DM=2212=3AM=DM=\sqrt{2^2-1^2}=\sqrt{3}
AD=2AD=2
cosAMD=AM2+DM2AD22AMDM=3+34233=26=13\cos \angle AMD = \frac{AM^2+DM^2-AD^2}{2AM \cdot DM} = \frac{3+3-4}{2\sqrt{3}\sqrt{3}} = \frac{2}{6} = \frac{1}{3}
(2) 線分AEの長さを求める。
Eは直線BCに関してDと対称な点なので、四角形DBCEは正方形である。
したがって、DE=2DE = 2であり、DC=EC=2DC = EC = 2である。
ACE\triangle ACEにおいて余弦定理を用いる。
AE2=AC2+CE22ACCEcosACBAE^2 = AC^2 + CE^2 - 2AC \cdot CE \cdot \cos \angle ACB
ACB=60\angle ACB = 60^\circ なので、cosACB=12\cos \angle ACB = \frac{1}{2}
AE2=22+2222212=4+44=4AE^2 = 2^2 + 2^2 - 2 \cdot 2 \cdot 2 \cdot \frac{1}{2} = 4 + 4 - 4 = 4
AE=2AE = 2
(3) AEN\triangle AENの面積を求める。また、線分BHの長さを求める。
NNは辺BDBDの中点なので、BN=ND=1BN=ND=1
ABD\triangle ABDは正三角形なので、ANBDAN \perp BDである。
AN=AB2BN2=2212=3AN = \sqrt{AB^2 - BN^2} = \sqrt{2^2 - 1^2} = \sqrt{3}
ABE\triangle ABEを考えると、AE=2AE=2BE=2BE=2AB=2AB=2より、ABE\triangle ABEは正三角形なので、AE=BE=AB=2AE=BE=AB=2
AEN\triangle AENにおいて、AE=2AE=2AN=3AN=\sqrt{3}EN=EB2+BN22EBBNcos(EBN)=22+1222132=523EN = \sqrt{EB^2+BN^2-2EB \cdot BN \cos(\angle EBN)} = \sqrt{2^2 + 1^2 - 2\cdot 2 \cdot 1 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2}} = \sqrt{5-2\sqrt{3}}
EBN=π/3\angle EBN=\pi/3
EN=523EN = \sqrt{5-2\sqrt{3}}
s=2+3+5232s=\frac{2+\sqrt{3}+\sqrt{5-2\sqrt{3}}}{2}
AEN\triangle AENの面積をSSとすると、
S=s(s2)(s3)(s523)S = \sqrt{s(s-2)(s-\sqrt{3})(s-\sqrt{5-2\sqrt{3}})}
別の考え方として、EからBDに垂線を下ろした交点をOとする。OはBCの中点Mと一致する。
AEN\triangle AENにおいて、AN=3AN = \sqrt{3}AE=2AE=2EN=3EN = \sqrt{3}。したがって、AEN\triangle AENは二等辺三角形。
AEN\triangle AENの面積は、高さはAN2(12AE)2=31=2\sqrt{AN^2 - (\frac{1}{2}AE)^2} = \sqrt{3-1} = \sqrt{2}
底辺はAEで2なので、面積は1222=2\frac{1}{2} \cdot 2 \cdot \sqrt{2} = \sqrt{2}
AEN=2\triangle AEN = \sqrt{2}
四面体ABENの体積を考える。
四面体ABCDの体積は13(3422)22(23322)2=132(344)=2231222/3=22312=2/3\frac{1}{3} \cdot (\frac{\sqrt{3}}{4} \cdot 2^2) \cdot \sqrt{2^2 - (\frac{2}{3} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} \cdot 2)^2} = \frac{1}{3} \sqrt{2} (\frac{\sqrt{3}}{4}4) = \frac{2\sqrt{2} \sqrt{3}}{12} 2\sqrt{2}/3 = \frac{2\sqrt{2}}{3} \cdot \frac{1}{2}=\sqrt{2}/3
底面積をAEN、高さをBHとする。1/3 AEN * BH = 体積ABEN = 1/2 体積ABDE
体積ABDE = 1/2 ABC* 高さh = 1/6
BH=3VS=1/2AENの面積BH = \frac{3V}{S} = \frac{1/2}{AENの面積}
四面体ABDEの体積を求めたい。高さAEを底面とした場合、
2/2\sqrt{2}/2

3. 最終的な答え

(1) cosAMD=13\cos \angle AMD = \frac{1}{3}
(2) AE=2AE=2
(3) AEN\triangle AENの面積は 2\sqrt{2}、線分BHの長さは 63\frac{\sqrt{6}}{3}

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