定数 $a$ が与えられたとき、関数 $y = x^2 - 4x + 1$ の区間 $a \le x \le a+1$ における最小値 $m$ と最大値 $M$ を求める。

代数学二次関数最大値最小値場合分け
2025/6/16

1. 問題の内容

定数 aa が与えられたとき、関数 y=x24x+1y = x^2 - 4x + 1 の区間 axa+1a \le x \le a+1 における最小値 mm と最大値 MM を求める。

2. 解き方の手順

(1) 最小値 mm を求める。
まず、与えられた関数 y=x24x+1y = x^2 - 4x + 1 を平方完成する。
y=(x2)23y = (x - 2)^2 - 3
このグラフは、頂点が (2,3)(2, -3) の下に凸な放物線である。
区間 axa+1a \le x \le a+1 における最小値を考える。
(i) a+1<2a+1 < 2 つまり a<1a < 1 のとき
区間内で xx が増加すると yy は減少するので、区間の右端 x=a+1x=a+1 で最小値をとる。
m=(a+1)24(a+1)+1=a2+2a+14a4+1=a22a2m = (a+1)^2 - 4(a+1) + 1 = a^2 + 2a + 1 - 4a - 4 + 1 = a^2 - 2a - 2
(ii) a2a+1a \le 2 \le a+1 つまり 1a21 \le a \le 2 のとき
頂点の xx 座標 x=2x=2 が区間内にあるので、頂点で最小値をとる。
m=3m = -3
(iii) a>2a > 2 のとき
区間内で xx が増加すると yy は増加するので、区間の左端 x=ax=a で最小値をとる。
m=a24a+1m = a^2 - 4a + 1
(2) 最大値 MM を求める。
区間 axa+1a \le x \le a+1 の中央の xx 座標は x=a+12x = a + \frac{1}{2} である。軸 x=2x = 2 から遠い方の端点で最大値をとる。
(i) a+1<2a+1 < 2 つまり a<1a < 1 のとき、a+1a+1 の方が軸から近い。x=ax=a で最大値をとる。
M=a24a+1M = a^2 - 4a + 1
(ii) a>2a > 2 のとき、aa の方が軸から近い。x=a+1x=a+1 で最大値をとる。
M=(a+1)24(a+1)+1=a22a2M = (a+1)^2 - 4(a+1) + 1 = a^2 - 2a - 2
(iii) a=32a= \frac{3}{2} のとき、x=ax=ax=a+1x=a+1 のどちらが軸から遠いかを調べる。a2=3/22=1/2|a-2| = |3/2 - 2| = 1/2, a+12=5/22=1/2|a+1-2|=|5/2-2|=1/2. 区間の中央 x=a+1/2x=a+1/2x=2x=2 つまり軸と一致する。したがって a+1/2=2a+1/2 = 2 つまり a=3/2a=3/2.
したがって a=3/2a=3/2 を境に場合分けをする。
a2<a+12|a-2| < |a+1-2| のとき, a2<(a+12)a-2 < -(a+1-2).
a<(3/2)a < (3/2).
a2>a+12|a-2| > |a+1-2| のとき, a>3/2a > 3/2
(iii-a) a32a \le \frac{3}{2} のとき x=a+1x = a+1 で最大値をとる。
M=a22a2M = a^2 - 2a - 2
(iii-b) a32a \ge \frac{3}{2} のとき x=ax = a で最大値をとる。
M=a24a+1M = a^2 - 4a + 1
(1)と(2)の結果をまとめます。

3. 最終的な答え

(1) 最小値 mm
a<1a < 1 のとき m=a22a2m = a^2 - 2a - 2
1a21 \le a \le 2 のとき m=3m = -3
a>2a > 2 のとき m=a24a+1m = a^2 - 4a + 1
(2) 最大値 MM
a32a \le \frac{3}{2} のとき M=a22a2M = a^2 - 2a - 2
a>32a > \frac{3}{2} のとき M=a24a+1M = a^2 - 4a + 1

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