問題は、$\alpha, \beta, \gamma$ を 0 でない複素数とするとき、以下の3つの命題を示すことです。 (1) $\frac{\alpha}{\beta}$ が正の実数ならば、$|\alpha + \beta| = |\alpha| + |\beta|$ が成り立つことを示せ。 (2) $\gamma + \overline{\gamma} = 2|\gamma|$ が成り立つならば、$\gamma$ は正の実数であることを示せ。 (3) $|\alpha + \beta| = |\alpha| + |\beta|$ が成り立つならば、$\frac{\alpha}{\beta}$ は正の実数であることを示せ。
2025/6/16
はい、承知しました。与えられた数学の問題を解きます。
1. 問題の内容
問題は、 を 0 でない複素数とするとき、以下の3つの命題を示すことです。
(1) が正の実数ならば、 が成り立つことを示せ。
(2) が成り立つならば、 は正の実数であることを示せ。
(3) が成り立つならば、 は正の実数であることを示せ。
2. 解き方の手順
(1) が正の実数であるとき、ある正の実数 を用いて と表せる。
このとき、
よって、 が成り立つ。
(2) ( は実数) とおく。このとき、 である。
また、
より、。したがって、。
両辺を2乗すると、 となり、、つまり 。
よって、 は実数である。
さらに、 であるから、 となる。これは が正の実数であることを意味する。
(3) が成り立つとき、
したがって、
これは が正の実数であることを意味する。
は正の実数であり、 は正の実数であるから、 は正の実数である。
3. 最終的な答え
(1) が正の実数ならば、 が成り立つ。
(2) が成り立つならば、 は正の実数である。
(3) が成り立つならば、 は正の実数である。