放物線 $y = 5x^2 + 3kx - 6k$ の頂点をPとする。定数 $k$ がすべての実数値をとるとき、点Pの軌跡を求めよ。

代数学二次関数放物線軌跡
2025/6/16

1. 問題の内容

放物線 y=5x2+3kx6ky = 5x^2 + 3kx - 6k の頂点をPとする。定数 kk がすべての実数値をとるとき、点Pの軌跡を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、放物線の式を平方完成して頂点の座標を kk を用いて表します。
y=5x2+3kx6k=5(x2+35kx)6ky = 5x^2 + 3kx - 6k = 5(x^2 + \frac{3}{5}kx) - 6k
y=5(x+310k)25(310k)26ky = 5(x + \frac{3}{10}k)^2 - 5(\frac{3}{10}k)^2 - 6k
y=5(x+310k)2920k26ky = 5(x + \frac{3}{10}k)^2 - \frac{9}{20}k^2 - 6k
したがって、頂点Pの座標は (310k,920k26k)(-\frac{3}{10}k, -\frac{9}{20}k^2 - 6k) となります。
次に、頂点Pの座標を (X,Y)(X, Y) とおくと、
X=310kX = -\frac{3}{10}k
Y=920k26kY = -\frac{9}{20}k^2 - 6k
XXYY の関係式を求めるために、kk を消去します。
X=310kX = -\frac{3}{10}k より、k=103Xk = -\frac{10}{3}X
この kkYY の式に代入します。
Y=920(103X)26(103X)Y = -\frac{9}{20}(-\frac{10}{3}X)^2 - 6(-\frac{10}{3}X)
Y=920(1009X2)+20XY = -\frac{9}{20}(\frac{100}{9}X^2) + 20X
Y=51X2+20XY = -\frac{5}{1}X^2 + 20X
Y=5X2+20XY = -5X^2 + 20X
最後に、XXYY をそれぞれ xxyy に置き換えます。
y=5x2+20xy = -5x^2 + 20x
kk はすべての実数値をとり得るので、xx もすべての実数値をとり得ます。

3. 最終的な答え

求める軌跡は、放物線 y=5x2+20xy = -5x^2 + 20x である。

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