円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3, BC=7, CD=5, DA=5である。このとき、BDの長さを求め、さらに四角形ABCDの面積Sを求める。

幾何学四角形余弦定理面積三角関数
2025/6/16

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=3, BC=7, CD=5, DA=5である。このとき、BDの長さを求め、さらに四角形ABCDの面積Sを求める。

2. 解き方の手順

まず、三角形ABDと三角形BCDに余弦定理を適用して、BDの長さを求める。
角Aをθ\thetaとすると、円に内接する四角形の性質から、角Cは180θ180^\circ - \thetaとなる。
三角形ABDにおいて、
BD2=AB2+AD22ABADcosθBD^2 = AB^2 + AD^2 - 2 \cdot AB \cdot AD \cdot \cos \theta
BD2=32+52235cosθBD^2 = 3^2 + 5^2 - 2 \cdot 3 \cdot 5 \cdot \cos \theta
BD2=9+2530cosθBD^2 = 9 + 25 - 30 \cos \theta
BD2=3430cosθBD^2 = 34 - 30 \cos \theta ...(1)
三角形BCDにおいて、
BD2=BC2+CD22BCCDcos(180θ)BD^2 = BC^2 + CD^2 - 2 \cdot BC \cdot CD \cdot \cos (180^\circ - \theta)
BD2=72+52275cos(180θ)BD^2 = 7^2 + 5^2 - 2 \cdot 7 \cdot 5 \cdot \cos (180^\circ - \theta)
BD2=49+2570(cosθ)BD^2 = 49 + 25 - 70 \cdot (-\cos \theta)
BD2=74+70cosθBD^2 = 74 + 70 \cos \theta ...(2)
(1)と(2)より、
3430cosθ=74+70cosθ34 - 30 \cos \theta = 74 + 70 \cos \theta
40=100cosθ-40 = 100 \cos \theta
cosθ=40100=25\cos \theta = -\frac{40}{100} = -\frac{2}{5}
これを(1)に代入すると、
BD2=3430(25)=34+12=46BD^2 = 34 - 30 \cdot (-\frac{2}{5}) = 34 + 12 = 46
よって、BD=46BD = \sqrt{46}
次に、四角形ABCDの面積Sを求める。
S=12ABADsinθ+12BCCDsin(180θ)S = \frac{1}{2} \cdot AB \cdot AD \cdot \sin \theta + \frac{1}{2} \cdot BC \cdot CD \cdot \sin (180^\circ - \theta)
S=1235sinθ+1275sinθS = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 5 \cdot \sin \theta + \frac{1}{2} \cdot 7 \cdot 5 \cdot \sin \theta
S=152sinθ+352sinθ=502sinθ=25sinθS = \frac{15}{2} \sin \theta + \frac{35}{2} \sin \theta = \frac{50}{2} \sin \theta = 25 \sin \theta
cosθ=25\cos \theta = -\frac{2}{5}より、
sin2θ=1cos2θ=1(25)2=1425=2125\sin^2 \theta = 1 - \cos^2 \theta = 1 - (-\frac{2}{5})^2 = 1 - \frac{4}{25} = \frac{21}{25}
sinθ=2125=215\sin \theta = \sqrt{\frac{21}{25}} = \frac{\sqrt{21}}{5} (θ\thetaは第2象限の角なので、sinθ>0\sin \theta > 0)
したがって、S=25215=521S = 25 \cdot \frac{\sqrt{21}}{5} = 5\sqrt{21}

3. 最終的な答え

BDの長さ: 46\sqrt{46}
四角形ABCDの面積S: 5215\sqrt{21}

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