曲線 $y = \sqrt{x+2}$ と直線 $y = x+a$ が共有点を持つとき、定数 $a$ の取りうる値の範囲を求める。また、共有点の数が2個であるときの $a$ の取りうる値の範囲を求める。

解析学関数のグラフ連立方程式二次方程式判別式定義域共有点平方根
2025/6/16

1. 問題の内容

曲線 y=x+2y = \sqrt{x+2} と直線 y=x+ay = x+a が共有点を持つとき、定数 aa の取りうる値の範囲を求める。また、共有点の数が2個であるときの aa の取りうる値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

まず、2つの式を連立させ、共有点を持つ条件を考える。
x+2=x+a\sqrt{x+2} = x+a
両辺を2乗する。
x+2=(x+a)2x+2 = (x+a)^2
x+2=x2+2ax+a2x+2 = x^2 + 2ax + a^2
x2+(2a1)x+a22=0x^2 + (2a-1)x + a^2 - 2 = 0
この2次方程式が実数解を持つ条件を考える。判別式を DD とすると、
D=(2a1)24(a22)=4a24a+14a2+8=4a+9D = (2a-1)^2 - 4(a^2-2) = 4a^2 - 4a + 1 - 4a^2 + 8 = -4a + 9
共有点を持つためには、判別式が0以上である必要がある。
D0D \ge 0
4a+90-4a + 9 \ge 0
4a94a \le 9
a94a \le \frac{9}{4}
しかし、2乗する前に x+a0x+a \ge 0、すなわち xax \ge -a の条件が必要である。x2+(2a1)x+a22=0x^2 + (2a-1)x + a^2 - 2 = 0 の解を α\alpha とすると、αa\alpha \ge -a である必要がある。
α=(2a1)±4a+92\alpha = \frac{-(2a-1) \pm \sqrt{-4a+9}}{2}
x+2\sqrt{x+2}の定義域は x2x \ge -2 である。y=x+ay=x+a(2,0)(-2, 0) を通るとき、a=2a=2 である。この時、x=2x=-2となり、共有点を一つ持つ。
a>94a>\frac{9}{4}の時、実数解を持たない。
x+a0x+a \ge 0 を満たすことが必要なので、 a=2a=2 のとき、x=2x=-2 となり、y=0y=0。共有点は1つ。
y=x+2y = \sqrt{x+2}y=x+ay = x+a が接するときの aa の値を考える。これは D=0D=0 のときなので、a=94a=\frac{9}{4}。このとき、x=12a2=1922=722=74x = \frac{1-2a}{2} = \frac{1-\frac{9}{2}}{2} = \frac{-\frac{7}{2}}{2} = -\frac{7}{4}。このとき、x+a=74+94=24=120x+a = -\frac{7}{4} + \frac{9}{4} = \frac{2}{4} = \frac{1}{2} \ge 0 なので、これは条件を満たす。
a=2a=2のとき、共有点は1つ。a<2a < 2 のとき、共有点は2つになる。
共有点が2個であるとき、a<2a < 2かつ a94a \le \frac{9}{4}。したがって、a<2a < 2
このとき、判別式が正であり、xax \ge -aを満たす。

3. 最終的な答え

共有点を持つときの aa の範囲:a94a \le \frac{9}{4}
共有点が2個であるときの aa の範囲:a<2a < 2

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