曲線 $C: y = x^3 + 3x^2 - x + 1$ と直線 $l: y = px + q$ について、以下の問題を解きます。 (1) $p=2$ のとき、曲線 $C$ と直線 $l$ が2個以上の共有点を持つような $q$ の範囲を求めます。 (2) どのような $q$ の値に対しても、曲線 $C$ と直線 $l$ の共有点が1個となるような $p$ の範囲を求めます。

解析学曲線直線共有点3次方程式微分極値
2025/6/20

1. 問題の内容

曲線 C:y=x3+3x2x+1C: y = x^3 + 3x^2 - x + 1 と直線 l:y=px+ql: y = px + q について、以下の問題を解きます。
(1) p=2p=2 のとき、曲線 CC と直線 ll が2個以上の共有点を持つような qq の範囲を求めます。
(2) どのような qq の値に対しても、曲線 CC と直線 ll の共有点が1個となるような pp の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1) p=2p=2 のとき、曲線 CC と直線 ll の共有点の xx 座標は、方程式
x3+3x2x+1=2x+qx^3 + 3x^2 - x + 1 = 2x + q
の解となります。この方程式を変形すると、
x3+3x23x+(1q)=0x^3 + 3x^2 - 3x + (1-q) = 0
となります。この3次方程式が2個以上の実数解を持つ条件を求めます。f(x)=x3+3x23x+(1q)f(x) = x^3 + 3x^2 - 3x + (1-q) とおくと、f(x)=3x2+6x3=3(x2+2x1)f'(x) = 3x^2 + 6x - 3 = 3(x^2 + 2x - 1) となります。f(x)=0f'(x) = 0 となるのは、x=1±2x = -1 \pm \sqrt{2} のときです。x=12x = -1 - \sqrt{2} のとき極大値をとり、x=1+2x = -1 + \sqrt{2} のとき極小値をとります。2個以上の共有点を持つ条件は、極大値と極小値の積が0以下になることです。
極大値は f(12)=(12)3+3(12)23(12)+1q=22+6qf(-1 - \sqrt{2}) = (-1-\sqrt{2})^3 + 3(-1-\sqrt{2})^2 - 3(-1-\sqrt{2}) + 1 - q = 2\sqrt{2} + 6 - q です。
極小値は f(1+2)=(1+2)3+3(1+2)23(1+2)+1q=22+6qf(-1 + \sqrt{2}) = (-1+\sqrt{2})^3 + 3(-1+\sqrt{2})^2 - 3(-1+\sqrt{2}) + 1 - q = -2\sqrt{2} + 6 - q です。
したがって、(22+6q)(22+6q)0(2\sqrt{2} + 6 - q)(-2\sqrt{2} + 6 - q) \le 0 より、(6q)2(22)20(6-q)^2 - (2\sqrt{2})^2 \le 0 となり、(6q)28(6-q)^2 \le 8 となります。
よって、6q22|6-q| \le 2\sqrt{2} より、622q6+226 - 2\sqrt{2} \le q \le 6 + 2\sqrt{2} となります。
(2) 曲線 CC と直線 ll の共有点が1個となるのは、方程式
x3+3x2x+1=px+qx^3 + 3x^2 - x + 1 = px + q
すなわち
x3+3x2(1+p)x+(1q)=0x^3 + 3x^2 - (1+p)x + (1-q) = 0
がただ1つの実数解を持つ場合です。g(x)=x3+3x2(1+p)x+(1q)g(x) = x^3 + 3x^2 - (1+p)x + (1-q) とおくと、g(x)=3x2+6x(1+p)g'(x) = 3x^2 + 6x - (1+p) となります。
g(x)=0g'(x)=0 が実数解を持たないとき、g(x)g(x) は単調増加となり、共有点は1つとなります。
g(x)=0g'(x) = 0 が実数解を持たない条件は、g(x)=3x2+6x(1+p)g'(x) = 3x^2 + 6x - (1+p) の判別式 D<0D < 0 です。
D=6243(1p)=36+12+12p=48+12p<0D = 6^2 - 4 \cdot 3 \cdot (-1-p) = 36 + 12 + 12p = 48 + 12p < 0 となるので、12p<4812p < -48 より p<4p < -4 となります。

3. 最終的な答え

(1) 622q6+226 - 2\sqrt{2} \le q \le 6 + 2\sqrt{2}
(2) p<4p < -4

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