$\triangle ABC$ において、辺 $BC, CA, AB$ をそれぞれ $1:2$ に内分する点を $P, Q, R$ とする。点 $A, B, C, P, Q, R$ の位置ベクトルをそれぞれ $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{p}, \vec{q}, \vec{r}$ とするとき、以下の問いに答えよ。 (1) $\vec{p}$ を $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ を用いて表せ。 (2) $\vec{q}$ を $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ を用いて表せ。 (3) $\vec{r}$ を $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ を用いて表せ。 (4) $\triangle PQR$ の重心を $G$ とするとき、 $G$ の位置ベクトル $\vec{g}$ を $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル内分点重心三角形
2025/6/16
はい、承知いたしました。問題文を読み解き、順を追って解答します。

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC において、辺 BC,CA,ABBC, CA, AB をそれぞれ 1:21:2 に内分する点を P,Q,RP, Q, R とする。点 A,B,C,P,Q,RA, B, C, P, Q, R の位置ベクトルをそれぞれ a,b,c,p,q,r\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, \vec{p}, \vec{q}, \vec{r} とするとき、以下の問いに答えよ。
(1) p\vec{p}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} を用いて表せ。
(2) q\vec{q}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} を用いて表せ。
(3) r\vec{r}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} を用いて表せ。
(4) PQR\triangle PQR の重心を GG とするとき、 GG の位置ベクトル g\vec{g}a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} を用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1) 点 PP は辺 BCBC1:21:2 に内分するので、内分点の公式より
p=2b+1c1+2=2b+c3\vec{p} = \frac{2\vec{b} + 1\vec{c}}{1+2} = \frac{2\vec{b} + \vec{c}}{3}
(2) 点 QQ は辺 CACA1:21:2 に内分するので、内分点の公式より
q=2c+1a1+2=a+2c3\vec{q} = \frac{2\vec{c} + 1\vec{a}}{1+2} = \frac{\vec{a} + 2\vec{c}}{3}
(3) 点 RR は辺 ABAB1:21:2 に内分するので、内分点の公式より
r=2a+1b1+2=2a+b3\vec{r} = \frac{2\vec{a} + 1\vec{b}}{1+2} = \frac{2\vec{a} + \vec{b}}{3}
(4) PQR\triangle PQR の重心 GG の位置ベクトル g\vec{g} は、
g=p+q+r3\vec{g} = \frac{\vec{p} + \vec{q} + \vec{r}}{3}
となる。
p,q,r\vec{p}, \vec{q}, \vec{r} を代入すると
g=2b+c3+a+2c3+2a+b33=2b+c+a+2c+2a+b9=3a+3b+3c9=a+b+c3\vec{g} = \frac{\frac{2\vec{b}+\vec{c}}{3} + \frac{\vec{a}+2\vec{c}}{3} + \frac{2\vec{a}+\vec{b}}{3}}{3} = \frac{2\vec{b}+\vec{c} + \vec{a}+2\vec{c} + 2\vec{a}+\vec{b}}{9} = \frac{3\vec{a} + 3\vec{b} + 3\vec{c}}{9} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3}

3. 最終的な答え

(1) p=2b+c3\vec{p} = \frac{2\vec{b} + \vec{c}}{3}
(2) q=a+2c3\vec{q} = \frac{\vec{a} + 2\vec{c}}{3}
(3) r=2a+b3\vec{r} = \frac{2\vec{a} + \vec{b}}{3}
(4) g=a+b+c3\vec{g} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3}

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