(1) 空間内の直線 $l: x-a = \frac{y+1}{b} = \frac{z-2}{3}$ が平面 $\alpha: x-2y+z-1=0$ に含まれるとき、実数 $a, b$ の値を求める。 (2) 点 $P(1,2,-1)$ を通り、2つの直線 $l_1: x+1 = \frac{y-4}{2} = \frac{z+2}{-2}$ と $l_2: x-1 = \frac{y-1}{-2} = \frac{z-1}{3}$ に平行な平面 $\beta$ の方程式を求める。

幾何学空間図形直線平面ベクトル法線ベクトル外積
2025/6/17

1. 問題の内容

(1) 空間内の直線 l:xa=y+1b=z23l: x-a = \frac{y+1}{b} = \frac{z-2}{3} が平面 α:x2y+z1=0\alpha: x-2y+z-1=0 に含まれるとき、実数 a,ba, b の値を求める。
(2) 点 P(1,2,1)P(1,2,-1) を通り、2つの直線 l1:x+1=y42=z+22l_1: x+1 = \frac{y-4}{2} = \frac{z+2}{-2}l2:x1=y12=z13l_2: x-1 = \frac{y-1}{-2} = \frac{z-1}{3} に平行な平面 β\beta の方程式を求める。

2. 解き方の手順

(1) 直線 ll 上の任意の点 Q(x,y,z)Q(x, y, z) は、パラメータ tt を用いて以下のように表せる:
x=a+tx = a + t
y=1+bty = -1 + bt
z=2+3tz = 2 + 3t
この点が平面 α:x2y+z1=0\alpha: x - 2y + z - 1 = 0 上にあるので、
(a+t)2(1+bt)+(2+3t)1=0(a+t) - 2(-1+bt) + (2+3t) - 1 = 0
(a+t)+22bt+2+3t1=0(a+t) + 2 - 2bt + 2 + 3t - 1 = 0
(a+3)+(42b)t=0(a + 3) + (4 - 2b)t = 0
この式が任意の tt について成り立つためには、
a+3=0a + 3 = 0 かつ 42b=04 - 2b = 0
したがって、a=3a = -3 かつ b=2b = 2
(2) 直線 l1l_1 の方向ベクトルは v1=(1,2,2)\vec{v_1} = (1, 2, -2)、直線 l2l_2 の方向ベクトルは v2=(1,2,3)\vec{v_2} = (1, -2, 3) である。平面 β\beta はこれらの直線に平行なので、その法線ベクトル n\vec{n}v1\vec{v_1}v2\vec{v_2} の外積に平行である。
n=v1×v2=(23(2)(2),2113,1(2)12)=(64,23,22)=(2,5,4)\vec{n} = \vec{v_1} \times \vec{v_2} = (2 \cdot 3 - (-2)(-2), -2 \cdot 1 - 1 \cdot 3, 1 \cdot (-2) - 1 \cdot 2) = (6-4, -2-3, -2-2) = (2, -5, -4)
平面 β\beta の方程式は、点 P(1,2,1)P(1, 2, -1) を通り、法線ベクトルが n=(2,5,4)\vec{n} = (2, -5, -4) であることから、
2(x1)5(y2)4(z+1)=02(x - 1) - 5(y - 2) - 4(z + 1) = 0
2x25y+104z4=02x - 2 - 5y + 10 - 4z - 4 = 0
2x5y4z+4=02x - 5y - 4z + 4 = 0

3. 最終的な答え

(1) a=3a = -3, b=2b = 2
(2) 2x5y4z+4=02x - 5y - 4z + 4 = 0

「幾何学」の関連問題

地球を球と考え、赤道の周りに1mの間隔を空けてひもを張った時、ひもの長さは赤道の長さより何m長くなるかを求める問題です。円周率は $\pi$ とします。

円周半径π長さ
2025/6/17

縦、横、高さが $a, b, c$ の直方体がある。直方体の各面を赤、青、黄、緑、白、黒の6色全てを用いて塗る。以下の条件のとき、塗り方は何通りあるか。 (1) $a=b=c$ (立方体) (2) $...

直方体立方体場合の数組み合わせ対称性
2025/6/17

与えられた円の方程式と、円上の点Pの座標から、点Pにおける接線の方程式を求める問題です。具体的には、以下の4つの問題があります。 (1) 円: $x^2 + y^2 = 25$, 点P: (4, 3)...

接線方程式
2025/6/17

底面の1辺の長さが$a$、高さが$h$の正四角錐Aがある。Aの底面の1辺の長さを2倍にし、高さを$\frac{2}{3}$倍にした正四角錐Bを作るとき、Bの体積はAの体積の何倍になるかを求める。

体積正四角錐相似図形
2025/6/17

円 $x^2 + y^2 = 10$ と直線 $y = 3x + k$ が接するとき、定数 $k$ の値と接点の座標を求めよ。

直線接する判別式座標
2025/6/17

円の方程式 $x^2 + y^2 - 4x + 2y + 4 = 0$ と直線の方程式 $y = 2x - 1$ の交点を求める問題です。

直線交点二次方程式判別式
2025/6/17

円 $x^2 + y^2 = 1$ と直線 $y = mx + 2$ が共有点を持つとき、定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。

直線共有点判別式不等式
2025/6/17

放物線 $y = x^2 - 5x + 2$ を、(1) x軸、(2) y軸、(3) 原点に関してそれぞれ対称移動して得られる放物線の方程式を求める問題です。

放物線対称移動座標変換
2025/6/17

三角形ABCにおいて、$BC = a$, $AB = c$, $a\cos A = c\cos C$であるとき、三角形ABCはどのような三角形かを答える問題です。

三角形余弦定理直角三角形二等辺三角形角度
2025/6/17

正四面体を1つの面を下にして置き、1つの辺を軸として3回転がします。2回目以降は、直前にあった場所を通らないようにします。 (1) 転がし方の総数を求めます。 (2) 3回転がした後の正四面体の位置の...

正四面体空間図形回転場合の数
2025/6/17