箱の中に多数の花の種子が入っており、そのうち赤い花をつける種子の割合は20%である。この箱から$n$個の種子を無作為に抽出する。$k$番目に抽出された種子が赤い花をつけるならば1、そうでないならば0の値を対応させる確率変数を$X_k$とする。標本平均を$\bar{X} = \frac{1}{n}(X_1 + X_2 + \dots + X_n)$とする。 (1) 期待値$E(\bar{X})$と分散$V(\bar{X})$を求めよ。 (2) 標準偏差$\sigma(\bar{X})$を0.02以下にするためには、抽出される標本の大きさ$n$は、少なくとも何個以上必要か。
2025/6/16
1. 問題の内容
箱の中に多数の花の種子が入っており、そのうち赤い花をつける種子の割合は20%である。この箱から個の種子を無作為に抽出する。番目に抽出された種子が赤い花をつけるならば1、そうでないならば0の値を対応させる確率変数をとする。標本平均をとする。
(1) 期待値と分散を求めよ。
(2) 標準偏差を0.02以下にするためには、抽出される標本の大きさは、少なくとも何個以上必要か。
2. 解き方の手順
(1)
各は、赤い花をつける確率が0.2のベルヌーイ試行に従う確率変数である。
したがって、、である。
期待値の線形性より、
同様に、分散の性質より、は独立であるから、
(2)
標準偏差は分散の平方根であるから、
となるためには、
したがって、は400以上である必要がある。
3. 最終的な答え
(1) ,
(2) 400個