1 の 3 乗根を求める問題です。つまり、$x^3 = 1$ を満たす複素数 $x$ をすべて求める問題です。

代数学複素数方程式因数分解解の公式3乗根
2025/6/17

1. 問題の内容

1 の 3 乗根を求める問題です。つまり、x3=1x^3 = 1 を満たす複素数 xx をすべて求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、x3=1x^3 = 1 を変形して、x31=0x^3 - 1 = 0 とします。
次に、左辺を因数分解します。因数分解の公式 a3b3=(ab)(a2+ab+b2)a^3 - b^3 = (a-b)(a^2 + ab + b^2) を用いると、
x31=(x1)(x2+x+1)=0x^3 - 1 = (x-1)(x^2 + x + 1) = 0
したがって、x1=0x-1 = 0 または x2+x+1=0x^2 + x + 1 = 0 となります。
x1=0x-1 = 0 より、x=1x = 1 が得られます。
次に、x2+x+1=0x^2 + x + 1 = 0 を解きます。これは2次方程式なので、解の公式を用います。
x=b±b24ac2ax = \frac{-b \pm \sqrt{b^2 - 4ac}}{2a}
ここで、a=1a = 1, b=1b = 1, c=1c = 1 なので、
x=1±124(1)(1)2(1)=1±32=1±i32x = \frac{-1 \pm \sqrt{1^2 - 4(1)(1)}}{2(1)} = \frac{-1 \pm \sqrt{-3}}{2} = \frac{-1 \pm i\sqrt{3}}{2}
したがって、x=1+i32x = \frac{-1 + i\sqrt{3}}{2}x=1i32x = \frac{-1 - i\sqrt{3}}{2} が得られます。
これらをまとめて、1 の 3 乗根は 1,1+i32,1i321, \frac{-1 + i\sqrt{3}}{2}, \frac{-1 - i\sqrt{3}}{2} となります。

3. 最終的な答え

1,1+i32,1i321, \frac{-1 + i\sqrt{3}}{2}, \frac{-1 - i\sqrt{3}}{2}

「代数学」の関連問題

5行に並んだ自然数の表において、斜めに並んだ4つの数を囲んだとき、それらの和が常に4の倍数になることを、文字式を使って説明する。

文字式整数の性質規則性4の倍数
2025/6/17

$x = \frac{\sqrt{5} - \sqrt{3}}{\sqrt{5} + \sqrt{3}}$ のとき、以下の式の値を求めよ。 (1) $x + \frac{1}{x}$ (2) $x^2...

式の計算有理化分数式
2025/6/17

与えられた式 $x^2 + y^2 - 2xy - z^2$ を因数分解します。

因数分解多項式式の展開
2025/6/17

問題文は2つの命題に関する必要条件・十分条件の関係を問うものです。 (1) 「$|2a+1| > 1$」は「$a > 0$」であるための何条件か。 (2) 「$|a-1| < 2$」は「$1 < |a...

不等式絶対値必要条件十分条件命題
2025/6/17

不等式 $4 \log_4 x \le \log_2 (4-x) + 1$ を解く問題です。

不等式対数真数条件二次不等式
2025/6/17

複素数の数列 $\{z_n\}$ が与えられており、以下の問いに答える問題です。 (1) 数列 $\{z_n\}$ の一般項 $z_n$ を求める。 (2) 複素数平面上の点 $P_n$ が $z_n...

複素数数列複素数平面等比数列
2025/6/17

問題は、一の位が0でない2桁の整数Aがあり、Aの十の位の数を $x$ 、一の位の数を $y$ とする。Aの一の位と十の位を入れ替えてできる2桁の数をBとし、Aの十の位の数と一の位の数の和をCとする。 ...

整数文字式倍数代数
2025/6/17

$A+B+C$ は12の倍数であることを、文字式を使って説明する。

倍数因数分解文字式整数
2025/6/17

二次関数 $y = (x-3)^2 + 2$ の定義域が $1 \leq x \leq 4$ のとき、この関数の最大値と最小値を求める。

二次関数最大値最小値定義域放物線
2025/6/17

関数 $y = x^2 - 2x + c$ ($0 \leq x \leq 3$) の最大値が 9 であるとき、定数 $c$ の値を求めます。

二次関数最大値平方完成定義域
2025/6/17