関数 $f(x) = x^3 + 3x^2 - 9x + 4$ で定義される曲線 $C$ について、以下の問いに答えます。 (1) 曲線 $C$ 上の点 $(t, f(t))$ における接線の方程式を求めます。 (2) 点 $(0, a)$ から曲線 $C$ へ異なる3本の接線が引けるような定数 $a$ の値の範囲を求めます。

解析学微分接線三次関数極値
2025/6/17

1. 問題の内容

関数 f(x)=x3+3x29x+4f(x) = x^3 + 3x^2 - 9x + 4 で定義される曲線 CC について、以下の問いに答えます。
(1) 曲線 CC 上の点 (t,f(t))(t, f(t)) における接線の方程式を求めます。
(2) 点 (0,a)(0, a) から曲線 CC へ異なる3本の接線が引けるような定数 aa の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
まず、f(x)f(x) を微分して、f(x)f'(x) を求めます。これは接線の傾きを与える関数です。
f(x)=3x2+6x9f'(x) = 3x^2 + 6x - 9
次に、点 (t,f(t))(t, f(t)) における接線の傾きは f(t)=3t2+6t9f'(t) = 3t^2 + 6t - 9 となります。
接線の方程式は、点 (t,f(t))(t, f(t)) を通り、傾き f(t)f'(t) の直線の方程式です。これは次の式で表されます。
yf(t)=f(t)(xt)y - f(t) = f'(t)(x - t)
ここで、f(t)=t3+3t29t+4f(t) = t^3 + 3t^2 - 9t + 4 なので、接線の方程式は次のようになります。
y(t3+3t29t+4)=(3t2+6t9)(xt)y - (t^3 + 3t^2 - 9t + 4) = (3t^2 + 6t - 9)(x - t)
y=(3t2+6t9)x3t36t2+9t+t3+3t29t+4y = (3t^2 + 6t - 9)x - 3t^3 - 6t^2 + 9t + t^3 + 3t^2 - 9t + 4
y=(3t2+6t9)x2t33t2+4y = (3t^2 + 6t - 9)x - 2t^3 - 3t^2 + 4
(2)
(0,a)(0, a) から曲線 CC へ接線を引くことを考えます。接線の方程式は(1)で求めたものを使います。
y=(3t2+6t9)x2t33t2+4y = (3t^2 + 6t - 9)x - 2t^3 - 3t^2 + 4
この接線が点 (0,a)(0, a) を通るので、この座標を代入します。
a=(3t2+6t9)(0)2t33t2+4a = (3t^2 + 6t - 9)(0) - 2t^3 - 3t^2 + 4
a=2t33t2+4a = -2t^3 - 3t^2 + 4
この式は、tt についての3次方程式です。点 (0,a)(0, a) から曲線 CC へ異なる3本の接線が引けるということは、この3次方程式が異なる3つの実数解を持つということです。
g(t)=2t33t2+4g(t) = -2t^3 - 3t^2 + 4 と置きます。g(t)=ag(t) = a が異なる3つの実数解を持つ条件を考えます。
g(t)=6t26t=6t(t+1)g'(t) = -6t^2 - 6t = -6t(t+1)
g(t)=0g'(t) = 0 となるのは t=0,1t = 0, -1 の時です。
t=1t = -1 のとき、 g(1)=2(1)33(1)2+4=23+4=3g(-1) = -2(-1)^3 - 3(-1)^2 + 4 = 2 - 3 + 4 = 3
t=0t = 0 のとき、 g(0)=2(0)33(0)2+4=4g(0) = -2(0)^3 - 3(0)^2 + 4 = 4
したがって、g(t)g(t)t=1t = -1 で極大値を持ち、t=0t = 0 で極小値を持ちます。極大値は 33、極小値は 44 です。
異なる3つの実数解を持つためには、aa が極大値と極小値の間になければなりません。
しかし、g(t)g(t) の極大値は3,極小値は4であるので、3本の接線は引けないです。
g(1)=3,g(0)=4g(-1)=3, g(0)=4。 よって、曲線y=g(t)y=g(t)t=1t=-1で極大値3をとり、t=0t=0で極小値4をとる。
したがって、2t33t2+4=a-2t^3-3t^2+4=aが異なる3つの実数解を持つための条件は3<a<43 < a < 4となる。

3. 最終的な答え

(1) y=(3t2+6t9)x2t33t2+4y = (3t^2 + 6t - 9)x - 2t^3 - 3t^2 + 4
(2) 3<a<43 < a < 4

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