関数 $f(x) = x^3 + 3x^2 - 9x + 4$ で定義される曲線 $C$ について、以下の問いに答えます。 (1) 曲線 $C$ 上の点 $(t, f(t))$ における接線の方程式を求めます。 (2) 点 $(0, a)$ から曲線 $C$ へ異なる3本の接線が引けるような定数 $a$ の値の範囲を求めます。
2025/6/17
1. 問題の内容
関数 で定義される曲線 について、以下の問いに答えます。
(1) 曲線 上の点 における接線の方程式を求めます。
(2) 点 から曲線 へ異なる3本の接線が引けるような定数 の値の範囲を求めます。
2. 解き方の手順
(1)
まず、 を微分して、 を求めます。これは接線の傾きを与える関数です。
次に、点 における接線の傾きは となります。
接線の方程式は、点 を通り、傾き の直線の方程式です。これは次の式で表されます。
ここで、 なので、接線の方程式は次のようになります。
(2)
点 から曲線 へ接線を引くことを考えます。接線の方程式は(1)で求めたものを使います。
この接線が点 を通るので、この座標を代入します。
この式は、 についての3次方程式です。点 から曲線 へ異なる3本の接線が引けるということは、この3次方程式が異なる3つの実数解を持つということです。
と置きます。 が異なる3つの実数解を持つ条件を考えます。
となるのは の時です。
のとき、
のとき、
したがって、 は で極大値を持ち、 で極小値を持ちます。極大値は 、極小値は です。
異なる3つの実数解を持つためには、 が極大値と極小値の間になければなりません。
しかし、 の極大値は3,極小値は4であるので、3本の接線は引けないです。
。 よって、曲線はで極大値3をとり、で極小値4をとる。
したがって、が異なる3つの実数解を持つための条件はとなる。
3. 最終的な答え
(1)
(2)