円周上に点A, B, C, Dがあり、線分BCは円の中心Oを通る。角AOBは118度である。角ACDの大きさをxとするとき、xの値を求める。

幾何学円周角中心角内接四角形
2025/6/17

1. 問題の内容

円周上に点A, B, C, Dがあり、線分BCは円の中心Oを通る。角AOBは118度である。角ACDの大きさをxとするとき、xの値を求める。

2. 解き方の手順

まず、角AOBは中心角であり、角ACBは円周角である。円周角の定理より、角ACBは角AOBの半分である。
したがって、
ACB=12AOB=12×118=59ACB = \frac{1}{2}AOB = \frac{1}{2} \times 118 = 59
ACB=59ACB = 59^\circ
次に、BCは円の直径なので、円周角の定理より角BACは90度である。つまり、三角形ABCは直角三角形である。
四角形ABCDは円に内接しているので、対角の和は180度である。つまり、
D+B=180D + B = 180
また、x=ACDx = \angle ACDで、ACD+CAB=90ACD + CAB = 90^\circである。
ADC=180ABC\angle ADC = 180^\circ - \angle ABC
角ABCを求める。
ABC=180(90+59)=180149=31\angle ABC = 180^\circ - (90^\circ + 59^\circ) = 180^\circ - 149^\circ = 31^\circ
円に内接する四角形の対角の和は180度なので、
ABC+ADC=180\angle ABC + \angle ADC = 180^\circ
ADC=180ABC=18031=149\angle ADC = 180^\circ - \angle ABC = 180^\circ - 31^\circ = 149^\circ
三角形ACDの内角の和は180度なので、
DAC+ACD+ADC=180\angle DAC + \angle ACD + \angle ADC = 180^\circ
DAC=180ACDADC\angle DAC = 180^\circ - \angle ACD - \angle ADC
DAC=180x149=31x\angle DAC = 180^\circ - x - 149^\circ = 31^\circ - x
また、BAD+BCD=180\angle BAD + \angle BCD = 180であり、BCD=x\angle BCD = xとなる。
さらに、BAD\angle BADについて考えると、BAD=BAC+CAD=90+31x=121x\angle BAD = \angle BAC + \angle CAD = 90 + 31 -x = 121-x
よって、121x+x=180121-x +x=180となり、誤りである。
図を見て分かる通り、BOC=180\angle BOC = 180^\circで、AOB=118\angle AOB = 118^\circであるから、AOC=180118=62\angle AOC = 180^\circ - 118^\circ = 62^\circである。
すると、ADC=12AOC=12×62=31\angle ADC = \frac{1}{2} \angle AOC = \frac{1}{2} \times 62 = 31^\circ
円に内接する四角形の性質より、対角の和は180度なので、
B+D=180\angle B + \angle D = 180^\circ
D=ADC\angle D = \angle ADC
BCD=180BAD=180x\angle BCD = 180 - \angle BAD = 180 - x
しかし、BCD=BCA+ACD=59+x\angle BCD = \angle BCA + \angle ACD = 59 + xとなる。
A+C=180\angle A + \angle C = 180^\circより、
A=90+CAD=180(ACB+ACD)=18059x\angle A=90+ \angle CAD = 180 - (\angle ACB + \angle ACD)= 180 - 59 - x
A=121x\angle A = 121-x
さらに、C=ACB+ACD=59+x=180A=180(121x)\angle C = \angle ACB + \angle ACD = 59+x = 180 - \angle A = 180 - (121 - x)
59+x=59+x59 + x = 59+x
ACD=12AOD\angle ACD = \frac{1}{2} \angle AODより、x=12×62=31x = \frac{1}{2} \times 62 = 31
BCD\angle BCDについて、xxACD\angle ACDの大きさであり、
ACD=x=31\angle ACD= x = 31^\circ

3. 最終的な答え

31

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