地上400kmの地球周回軌道にいる国際宇宙ステーション(ISS)の速さ $v$ と周期 $T_p$ を求める問題です。ただし、地球の質量 $M_e = 5.98 \times 10^{24} kg$, 地球の半径 $R_e = 6.37 \times 10^6 m$, 万有引力定数 $G = 6.67 \times 10^{-11} Nm^2/kg^2$ とします。

応用数学物理万有引力軌道計算力学数値計算
2025/6/17

1. 問題の内容

地上400kmの地球周回軌道にいる国際宇宙ステーション(ISS)の速さ vv と周期 TpT_p を求める問題です。ただし、地球の質量 Me=5.98×1024kgM_e = 5.98 \times 10^{24} kg, 地球の半径 Re=6.37×106mR_e = 6.37 \times 10^6 m, 万有引力定数 G=6.67×1011Nm2/kg2G = 6.67 \times 10^{-11} Nm^2/kg^2 とします。

2. 解き方の手順

国際宇宙ステーションの速さ vv は、以下の式で表されます。
v=GMeRe+hv = \sqrt{\frac{GM_e}{R_e + h}}
ここで、GGは万有引力定数、MeM_eは地球の質量、ReR_eは地球の半径、hhは高度です。
それぞれの値を代入して計算します。hhはkm単位なのでm単位に変換する必要があります。
国際宇宙ステーションの周期 TpT_p は、以下の式で表されます。
Tp=2π(Re+h)3GMeT_p = 2\pi \sqrt{\frac{(R_e + h)^3}{GM_e}}
それぞれの値を代入して計算します。hhはkm単位なのでm単位に変換する必要があります。

3. 最終的な答え

まず、速さ vv を計算します。
Re+h=6.37×106m+400×103m=6.77×106mR_e + h = 6.37 \times 10^6 m + 400 \times 10^3 m = 6.77 \times 10^6 m
v=6.67×1011Nm2/kg2×5.98×1024kg6.77×106m=3.98866×10146.77×106m/s=5.891669×107m/s7675.72m/s=7.68×103m/sv = \sqrt{\frac{6.67 \times 10^{-11} Nm^2/kg^2 \times 5.98 \times 10^{24} kg}{6.77 \times 10^6 m}} = \sqrt{\frac{3.98866 \times 10^{14}}{6.77 \times 10^6}} m/s = \sqrt{5.891669 \times 10^7} m/s \approx 7675.72 m/s = 7.68 \times 10^3 m/s
次に、周期 TpT_p を計算します。
(Re+h)3=(6.77×106m)3=3.098733×1020m3(R_e + h)^3 = (6.77 \times 10^6 m)^3 = 3.098733 \times 10^{20} m^3
Tp=2π3.098733×1020m36.67×1011Nm2/kg2×5.98×1024kg=2π3.098733×1020m33.98866×1014Nm2/kg=2π7.76937×105s=2π×881.44s5537.5s=5.54×103s92minT_p = 2\pi \sqrt{\frac{3.098733 \times 10^{20} m^3}{6.67 \times 10^{-11} Nm^2/kg^2 \times 5.98 \times 10^{24} kg}} = 2\pi \sqrt{\frac{3.098733 \times 10^{20} m^3}{3.98866 \times 10^{14} Nm^2/kg}} = 2\pi \sqrt{7.76937 \times 10^5} s = 2\pi \times 881.44 s \approx 5537.5 s = 5.54 \times 10^3 s \approx 92 min
速さ v=7.68×103m/sv = 7.68 \times 10^3 m/s
周期 Tp=5.54×103s=92minT_p = 5.54 \times 10^3 s = 92 min

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