問題は、集合のド・モルガンの法則 $\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B}$ を、$xy$平面を用いて示すことです。

離散数学集合ド・モルガンの法則集合演算補集合論理
2025/3/28

1. 問題の内容

問題は、集合のド・モルガンの法則 AB=AB\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B} を、xyxy平面を用いて示すことです。

2. 解き方の手順

xyxy平面における領域を用いて集合を表し、ド・モルガンの法則が成り立つことを図示します。
(1) 集合 AABB を、xyxy 平面上の領域として定義します。 例えば、A={(x,y)f(x,y)0}A = \{(x, y) | f(x, y) \le 0 \}B={(x,y)g(x,y)0}B = \{(x, y) | g(x, y) \le 0 \} のように表現できます。ここで、f(x,y)f(x,y)g(x,y)g(x,y) は適当な関数です。
(2) 集合 ABA \cap B を求めます。 これは、AABB の共通部分なので、AB={(x,y)f(x,y)0 かつ g(x,y)0}A \cap B = \{(x, y) | f(x, y) \le 0 \text{ かつ } g(x, y) \le 0 \} となります。
(3) 集合 AB\overline{A \cap B} を求めます。 これは、ABA \cap B の補集合なので、AB={(x,y)f(x,y)>0 または g(x,y)>0}\overline{A \cap B} = \{(x, y) | f(x, y) > 0 \text{ または } g(x, y) > 0 \} となります。
(4) 集合 A\overline{A}B\overline{B} を求めます。 これらはそれぞれ、AABB の補集合なので、A={(x,y)f(x,y)>0}\overline{A} = \{(x, y) | f(x, y) > 0 \}B={(x,y)g(x,y)>0}\overline{B} = \{(x, y) | g(x, y) > 0 \} となります。
(5) 集合 AB\overline{A} \cup \overline{B} を求めます。 これは、A\overline{A}B\overline{B} の和集合なので、AB={(x,y)f(x,y)>0 または g(x,y)>0}\overline{A} \cup \overline{B} = \{(x, y) | f(x, y) > 0 \text{ または } g(x, y) > 0 \} となります。
(6) (3) と (5) の結果を比較します。 AB={(x,y)f(x,y)>0 または g(x,y)>0}\overline{A \cap B} = \{(x, y) | f(x, y) > 0 \text{ または } g(x, y) > 0 \}AB={(x,y)f(x,y)>0 または g(x,y)>0}\overline{A} \cup \overline{B} = \{(x, y) | f(x, y) > 0 \text{ または } g(x, y) > 0 \} が一致することから、ド・モルガンの法則 AB=AB\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B} が、xyxy平面における領域を用いて示されたことになります。
具体的な関数の例として、A={(x,y)x1}A = \{(x,y) | x \le 1\}B={(x,y)y1}B = \{(x,y) | y \le 1\} とすると、
AB={(x,y)x1 かつ y1}A \cap B = \{(x,y) | x \le 1 \text{ かつ } y \le 1\}
AB={(x,y)x>1 または y>1}\overline{A \cap B} = \{(x,y) | x > 1 \text{ または } y > 1\}
A={(x,y)x>1}\overline{A} = \{(x,y) | x > 1\}
B={(x,y)y>1}\overline{B} = \{(x,y) | y > 1\}
AB={(x,y)x>1 または y>1}\overline{A} \cup \overline{B} = \{(x,y) | x > 1 \text{ または } y > 1\}
この例からも、AB=AB\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B} が成り立つことがわかります。

3. 最終的な答え

ド・モルガンの法則 AB=AB\overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B} は、xyxy平面を用いて示すことができました。

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