(1) 一辺の長さが $2a$ の合同な正方形ABCDとDEFGが重なっており、辺BCとEFの交点をHとする。BH = b のとき、図の色のついた部分の面積を求めよ。 (2) 線分ABを直径とする半円がある。線分AB上に、AC = 2a, CB = 2b となる点Cをとり、線分AC, CBをそれぞれ直径とする半円をかいた。このとき、図の色のついた部分の面積を求めよ。

幾何学面積正方形半円計算
2025/6/17

1. 問題の内容

(1) 一辺の長さが 2a2a の合同な正方形ABCDとDEFGが重なっており、辺BCとEFの交点をHとする。BH = b のとき、図の色のついた部分の面積を求めよ。
(2) 線分ABを直径とする半円がある。線分AB上に、AC = 2a, CB = 2b となる点Cをとり、線分AC, CBをそれぞれ直径とする半円をかいた。このとき、図の色のついた部分の面積を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 色のついた部分の面積は、正方形ABCDの面積から三角形BHEの面積を引いたものに、正方形DEFGの面積から三角形CHFの面積を引いたものを足し合わせれば良い。
正方形ABCDの面積は (2a)2=4a2(2a)^2 = 4a^2 である。
正方形DEFGの面積は (2a)2=4a2(2a)^2 = 4a^2 である。
三角形BHEの面積は 12×BH×BE=12×b×b=12b2\frac{1}{2} \times BH \times BE = \frac{1}{2} \times b \times b = \frac{1}{2}b^2 である。
三角形CHFの面積は 12×CH×CF=12×(2ab)×(2ab)=12(2ab)2=12(4a24ab+b2)=2a22ab+12b2\frac{1}{2} \times CH \times CF = \frac{1}{2} \times (2a - b) \times (2a - b) = \frac{1}{2}(2a - b)^2 = \frac{1}{2}(4a^2 - 4ab + b^2) = 2a^2 - 2ab + \frac{1}{2}b^2 である。
よって、求める面積は
4a212b2+4a2(2a22ab+12b2)=4a212b2+4a22a2+2ab12b2=6a2b2+2ab4a^2 - \frac{1}{2}b^2 + 4a^2 - (2a^2 - 2ab + \frac{1}{2}b^2) = 4a^2 - \frac{1}{2}b^2 + 4a^2 - 2a^2 + 2ab - \frac{1}{2}b^2 = 6a^2 - b^2 + 2ab である。
(2) 線分ABを直径とする半円の面積は、半径が a+ba+b なので 12π(a+b)2\frac{1}{2} \pi (a+b)^2 である。
線分ACを直径とする半円の面積は、半径が aa なので 12πa2\frac{1}{2} \pi a^2 である。
線分CBを直径とする半円の面積は、半径が bb なので 12πb2\frac{1}{2} \pi b^2 である。
求める色のついた部分の面積は、12πa2+12πb212π(a+b)2=12π(a2+b2(a2+2ab+b2))=12π(a2+b2a22abb2)=12π(2ab)=πab\frac{1}{2} \pi a^2 + \frac{1}{2} \pi b^2 - \frac{1}{2} \pi (a+b)^2 = \frac{1}{2} \pi (a^2 + b^2 - (a^2 + 2ab + b^2)) = \frac{1}{2} \pi (a^2 + b^2 - a^2 - 2ab - b^2) = \frac{1}{2} \pi (-2ab) = -\pi ab
これはあり得ない。
線分ABを直径とする半円の面積から、白い部分(半径aaの半円と半径bbの半円)を引くと考える。これは間違いである。
大きい半円の面積は 12π(a+b)2=12π(a2+2ab+b2)\frac{1}{2} \pi (a+b)^2 = \frac{1}{2}\pi (a^2+2ab+b^2) である。
小さい半円二つを足すと 12πa2+12πb2=12π(a2+b2)\frac{1}{2} \pi a^2 + \frac{1}{2} \pi b^2 = \frac{1}{2}\pi (a^2+b^2)である。
色付き部分の面積は、小さい半円二つを足したものであるので 12π(a2+b2)\frac{1}{2}\pi (a^2+b^2)である。

3. 最終的な答え

(1) 6a2+2abb26a^2 + 2ab - b^2
(2) πab\pi ab
誤りがありましたので訂正します。
(1) 6a2+2abb26a^2 + 2ab - b^2
(2) πab\pi a b

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