多項式 $P(x) = x^3 - (2p+1)x^2 + 3(p+2)x + q$ と $Q(x) = x^2 - 2px + p+6$ が与えられています。ここで、$p$ と $q$ は実数の定数です。 (1) $P(1)$ を $p$ と $q$ を用いて表します。 (2) $P(x)$ を $Q(x)$ で割った商を求めます。また、$P(x)$ が $Q(x)$ で割り切れるとき、$q$ を $p$ を用いて表します。 (3) $P(x)$ は $Q(x)$ で割り切れるとします。$P(x) - Q(x)$ を因数分解します。さらに、方程式 $P(x) - Q(x) = 0$ のすべての解が実数であるとし、この解を $\alpha$, $\beta$, $\gamma$ とします。$\alpha^2 + \beta^2 + \gamma^2$ のとり得る値の範囲の最小値を求めます。
2025/6/17
1. 問題の内容
多項式 と が与えられています。ここで、 と は実数の定数です。
(1) を と を用いて表します。
(2) を で割った商を求めます。また、 が で割り切れるとき、 を を用いて表します。
(3) は で割り切れるとします。 を因数分解します。さらに、方程式 のすべての解が実数であるとし、この解を , , とします。 のとり得る値の範囲の最小値を求めます。
2. 解き方の手順
(1) を計算します。
(2) を で割ります。
筆算を行うと、
が で割り切れるとき、余りが0である必要があります。つまり、
(3) が で割り切れるので、 です。
の解がすべて実数であるためには、2次方程式 の判別式が0以上である必要があります。
よって、 または です。
の解を とすると、解と係数の関係より、, です。
とすると、
とおくと、 となり、 で最小値をとります。しかし、 または である必要があるので、最小値をとる の候補は、 または です。
のとき、, ,
のとき、, ,
のとき、解は なので、
のとき、解は なので、
3. 最終的な答え
(1)
(2) 商は ,
(3) , の最小値は12