2つの2次不等式 $2x^2+x-3>0$ と $x^2-(a+2)x+2a<0$ が与えられています。 (1) 不等式 $x^2-(a+2)x+2a<0$ を解く。 (2) 2つの不等式を同時に満たす整数 $x$ がちょうど2つだけ存在するような定数 $a$ の値の範囲を求める。

代数学二次不等式因数分解不等式の解整数解
2025/6/17

1. 問題の内容

2つの2次不等式 2x2+x3>02x^2+x-3>0x2(a+2)x+2a<0x^2-(a+2)x+2a<0 が与えられています。
(1) 不等式 x2(a+2)x+2a<0x^2-(a+2)x+2a<0 を解く。
(2) 2つの不等式を同時に満たす整数 xx がちょうど2つだけ存在するような定数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) 不等式 x2(a+2)x+2a<0x^2-(a+2)x+2a<0 を解きます。
x2(a+2)x+2a<0x^2-(a+2)x+2a<0(xa)(x2)<0(x-a)(x-2)<0 と因数分解できます。
a<2a<2 のとき、a<x<2a < x < 2
a=2a=2 のとき、解なし
a>2a>2 のとき、2<x<a2 < x < a
(2)
まず、不等式 2x2+x3>02x^2+x-3>0 を解きます。
2x2+x3>02x^2+x-3>0(2x+3)(x1)>0(2x+3)(x-1)>0 と因数分解できます。
よって、x<32x < -\frac{3}{2} または x>1x > 1 となります。
a<2a<2 のとき、a<x<2a < x < 2x<32x < -\frac{3}{2} または x>1x > 1 を同時に満たす整数 xx が2つだけ存在するように aa の範囲を定めます。
a<x<32a < x < -\frac{3}{2} に整数は存在しないため、1<x<21<x<2 の範囲を考える必要があります。この範囲に整数は存在しないため、不適です。
a>2a>2 のとき、2<x<a2 < x < ax<32x < -\frac{3}{2} または x>1x > 1 を同時に満たす整数 xx が2つだけ存在するように aa の範囲を定めます。
2<x<a2 < x < ax>1x > 1 より、2<x<a2 < x < a です。この範囲に整数が2つだけ存在するのは x=3,4x = 3, 4 の場合です。したがって、4<a54 < a \le 5 である必要があります。

3. 最終的な答え

(1) a<2a<2 のとき、a<x<2a < x < 2
  a=2a=2 のとき、解なし
  a>2a>2 のとき、2<x<a2 < x < a
(2) 4<a54 < a \le 5

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