Q7は、$(2x^3 + 3x)' = 6x^2 + 3$の計算過程における微分の線形性(定数倍と微分、和と微分)のどちらを使ったかを(1)~(3)の各ステップで答える問題です。 Q8は、商の微分公式を適用したときの$\Delta(\frac{1}{g})$の計算結果として正しい選択肢(A, B, C)を選ぶ問題です。 Q9は、Q8の続きで、$\Delta g$, $\Delta(\frac{1}{g})$, $\Delta x$, $\frac{1}{g(x)}$, $\frac{g'(x)}{g(x)^2}$の中から、式の空欄(1)、(2)、(3)を埋めるのに適切なものを選ぶ問題です。

解析学微分微分の線形性商の微分公式極限
2025/6/18

1. 問題の内容

Q7は、(2x3+3x)=6x2+3(2x^3 + 3x)' = 6x^2 + 3の計算過程における微分の線形性(定数倍と微分、和と微分)のどちらを使ったかを(1)~(3)の各ステップで答える問題です。
Q8は、商の微分公式を適用したときのΔ(1g)\Delta(\frac{1}{g})の計算結果として正しい選択肢(A, B, C)を選ぶ問題です。
Q9は、Q8の続きで、Δg\Delta g, Δ(1g)\Delta(\frac{1}{g}), Δx\Delta x, 1g(x)\frac{1}{g(x)}, g(x)g(x)2\frac{g'(x)}{g(x)^2}の中から、式の空欄(1)、(2)、(3)を埋めるのに適切なものを選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

Q7:
(1) (2x3+3x)=(2x3)+(3x)(2x^3+3x)' = (2x^3)' + (3x)' これは和の微分を使っています。
(2) (2x3)=2(x3)(2x^3)' = 2(x^3)' これは定数倍の微分を使っています。
(3) (3x)=3x(3x)' = 3x' これは定数倍の微分を使っています。
Q8:
Δ(1g)=1g(x+Δx)1g(x)\Delta(\frac{1}{g}) = \frac{1}{g(x+\Delta x)} - \frac{1}{g(x)}なので、選択肢Cが正しいです。
Q9:
与えられた式Δ(1g)=g(x)g(x+Δx)g(x+Δx)g(x)=(g(x+Δx)g(x))g(x+Δx)g(x)\Delta (\frac{1}{g}) = \frac{g(x)-g(x+\Delta x)}{g(x+\Delta x)g(x)} = \frac{-(g(x+\Delta x)-g(x))}{g(x+\Delta x)g(x)}より、(1)はΔg\Delta gです。
Δ(1g)/Δx=ΔgΔx1g(x+Δx)g(x)\Delta (\frac{1}{g}) / \Delta x = \frac{-\Delta g}{\Delta x} \cdot \frac{1}{g(x+\Delta x)g(x)}より、Δx0\Delta x \rightarrow 0としたとき、左辺の極限値は(1g(x))(\frac{1}{g(x)})'で表されます。したがって、(2)は(1g(x))(\frac{1}{g(x)})'となります。
Δx0\Delta x \rightarrow 0としたとき、右辺の極限値はg(x+Δx)g(x)g(x+\Delta x) \rightarrow g(x)となるので、ΔgΔx1g(x+Δx)g(x)g(x)g(x)2\frac{-\Delta g}{\Delta x} \cdot \frac{1}{g(x+\Delta x)g(x)} \rightarrow \frac{-g'(x)}{g(x)^2}となります。したがって、(3)はg(x)g(x)2\frac{-g'(x)}{g(x)^2}となります。問題文にg(x)g(x)2\frac{g'(x)}{g(x)^2}が選択肢としてあるので、(3)はg(x)g(x)2\frac{g'(x)}{g(x)^2}の符号違いである、g(x)g(x)2- \frac{g'(x)}{g(x)^2}となります。

3. 最終的な答え

Q7:
(1): (B) 和と微分
(2): (A) 定数倍と微分
(3): (A) 定数倍と微分
Q8:
C
Q9:
(1): Δg\Delta g
(2): (1g(x))(\frac{1}{g(x)})'
(3): g(x)g(x)2\frac{-g'(x)}{g(x)^2}

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