区間 $[a, b]$ で定義された実数値連続関数全体のつくるベクトル空間 $V$ において、$f, g \in V$ に対して、内積が次のように定義されている。 $(f, g) = \int_{a}^{b} f(x)g(x) \, dx$ この $(f, g)$ が内積の公理を満たすことを示す問題であると推測される。(問題文が途中で切れているため、完全な問題文は不明。)

解析学内積ベクトル空間積分連続関数
2025/6/18

1. 問題の内容

区間 [a,b][a, b] で定義された実数値連続関数全体のつくるベクトル空間 VV において、f,gVf, g \in V に対して、内積が次のように定義されている。
(f,g)=abf(x)g(x)dx(f, g) = \int_{a}^{b} f(x)g(x) \, dx
この (f,g)(f, g) が内積の公理を満たすことを示す問題であると推測される。(問題文が途中で切れているため、完全な問題文は不明。)

2. 解き方の手順

内積の公理とは、以下の性質を満たすことである。
(1) (f,f)0(f, f) \ge 0 かつ (f,f)=0    f=0(f, f) = 0 \iff f = 0
(2) (f,g)=(g,f)(f, g) = (g, f) (対称性)
(3) (af+bg,h)=a(f,h)+b(g,h)(af + bg, h) = a(f, h) + b(g, h) (線形性)
(1) (f,f)=abf(x)2dx(f, f) = \int_{a}^{b} f(x)^2 \, dx である。f(x)20f(x)^2 \ge 0 なので、abf(x)2dx0\int_{a}^{b} f(x)^2 \, dx \ge 0 が成り立つ。また、ff は連続関数なので、abf(x)2dx=0\int_{a}^{b} f(x)^2 \, dx = 0 ならば、f(x)=0f(x) = 0axba \le x \le b で成り立つ。したがって、f=0f = 0 である。逆も成り立つ。
(2) (f,g)=abf(x)g(x)dx(f, g) = \int_{a}^{b} f(x)g(x) \, dx であり、(g,f)=abg(x)f(x)dx(g, f) = \int_{a}^{b} g(x)f(x) \, dx である。被積分関数は同じなので、abf(x)g(x)dx=abg(x)f(x)dx\int_{a}^{b} f(x)g(x) \, dx = \int_{a}^{b} g(x)f(x) \, dx が成り立つ。したがって、(f,g)=(g,f)(f, g) = (g, f) である。
(3) (af+bg,h)=ab(af(x)+bg(x))h(x)dx=ab(af(x)h(x)+bg(x)h(x))dx=aabf(x)h(x)dx+babg(x)h(x)dx=a(f,h)+b(g,h)(af + bg, h) = \int_{a}^{b} (af(x) + bg(x))h(x) \, dx = \int_{a}^{b} (af(x)h(x) + bg(x)h(x)) \, dx = a\int_{a}^{b} f(x)h(x) \, dx + b\int_{a}^{b} g(x)h(x) \, dx = a(f, h) + b(g, h) が成り立つ。
以上より、(f,g)=abf(x)g(x)dx(f, g) = \int_{a}^{b} f(x)g(x) \, dx は内積の公理を満たす。

3. 最終的な答え

(f,g)=abf(x)g(x)dx(f, g) = \int_{a}^{b} f(x)g(x) \, dx は内積の公理を満たす。

「解析学」の関連問題

与えられた4つの極限の収束・発散を調べ、収束する場合はその極限値を求める問題です。 (1) $\lim_{x \to 1+0} \frac{|x-1|}{x-1}$ (2) $\lim_{x \to ...

極限関数の極限片側極限発散絶対値
2025/6/18

与えられた関数の $x$ が無限大に近づくときの極限を求める問題です。 関数は $f(x) = \frac{4x+2}{x-3}$ です。 つまり、 $\lim_{x\to\infty} \frac{...

極限関数極限の計算
2025/6/18

$\arccos(\sin(\frac{\pi}{5}))$ の値を求める。

三角関数逆三角関数微分極限マクローリン級数収束半径
2025/6/18

区間 $[a, b]$ で定義された実数値連続関数全体がつくるベクトル空間 $V$ において、 $f, g \in V$ に対して、 $(f, g) = \int_{a}^{b} f(x)g(x) d...

内積積分ベクトル空間連続関数
2025/6/18

以下の3つの不定積分を部分積分を用いて計算します。 (1) $\int 18xe^{6x} dx$ (2) $\int 24x \sin(8x) dx$ (3) $\int \frac{x}{24} ...

積分不定積分部分積分指数関数三角関数
2025/6/18

与えられた関数 $f(x) = x^3 e^{-x^2}$ の増減、凹凸、変曲点、極値を調べる。

微分増減凹凸変曲点極値導関数
2025/6/18

関数 $f(x) = x^3 e^{-x^2}$ の増減と凹凸を調べ、変曲点と極値を求める問題です。

関数の増減凹凸極値変曲点微分指数関数
2025/6/18

$S(0)$ の値を求める問題です。積分 $\int_0^2 (x^3 - 2x^2) dx$ を計算し、その結果に負の符号を付けた値です。

定積分積分計算
2025/6/18

与えられた積分 $\int \frac{x}{24} \cos{\frac{x}{8}} dx$ を計算します。

積分部分積分三角関数
2025/6/18

問題は、以下の2つの極限を求めることです。 (1) $\lim_{x \to -0} (1-e^x)^x$ (2) $\lim_{x \to 0} \frac{\sqrt{1-x} - \sqrt{1...

極限ロピタルの定理指数関数ルート
2025/6/18