与えられた4つの極限の収束・発散を調べ、収束する場合はその極限値を求める問題です。 (1) $\lim_{x \to 1+0} \frac{|x-1|}{x-1}$ (2) $\lim_{x \to 2-0} \frac{1}{x-2}$ (3) $\lim_{x \to -2-0} \frac{1}{(x+2)^2}$ (4) $\lim_{x \to -1} \frac{1}{|x+1|}$

解析学極限関数の極限片側極限発散絶対値
2025/6/18

1. 問題の内容

与えられた4つの極限の収束・発散を調べ、収束する場合はその極限値を求める問題です。
(1) limx1+0x1x1\lim_{x \to 1+0} \frac{|x-1|}{x-1}
(2) limx201x2\lim_{x \to 2-0} \frac{1}{x-2}
(3) limx201(x+2)2\lim_{x \to -2-0} \frac{1}{(x+2)^2}
(4) limx11x+1\lim_{x \to -1} \frac{1}{|x+1|}

2. 解き方の手順

(1) x1+0x \to 1+0 のとき、x>1x > 1 なので、x1>0x-1 > 0。したがって、x1=x1|x-1| = x-1 となります。
よって、
limx1+0x1x1=limx1+0x1x1=limx1+01=1\lim_{x \to 1+0} \frac{|x-1|}{x-1} = \lim_{x \to 1+0} \frac{x-1}{x-1} = \lim_{x \to 1+0} 1 = 1
(2) x20x \to 2-0 のとき、x<2x < 2 なので、x2<0x-2 < 0xx が 2 に近づくにつれて、x2x-2 は 0 に近づき、負の値をとります。
よって、
limx201x2=\lim_{x \to 2-0} \frac{1}{x-2} = -\infty
(3) x20x \to -2-0 のとき、x<2x < -2 なので、x+2<0x+2 < 0。しかし、(x+2)2(x+2)^2 は常に正の値をとります。また、xx が -2 に近づくにつれて、(x+2)2(x+2)^2 は 0 に近づきます。
よって、
limx201(x+2)2=+\lim_{x \to -2-0} \frac{1}{(x+2)^2} = +\infty
(4) x1x \to -1 のとき、xx が -1 に近づくにつれて、x+1|x+1| は 0 に近づきます。 x+1|x+1| は常に非負の値をとります。
よって、
limx11x+1=+\lim_{x \to -1} \frac{1}{|x+1|} = +\infty

3. 最終的な答え

(1) 収束し、極限値は 1
(2) 発散(-\infty
(3) 発散(++\infty
(4) 発散(++\infty

「解析学」の関連問題

2つの関数 $y = x^2 + 2x - 5$ と $y = 3x^2 - 8x + 3$ で囲まれた領域の面積を求めます。

積分面積二次関数
2025/6/18

問題は2つあります。 (1) $\lim_{x \to +\infty} x \log\left(\frac{x-1}{x+1}\right)$ を求める。 (2) $n$ が奇数のとき、$\sin ...

極限テイラー展開マクローリン展開三角関数
2025/6/18

問題は2つあります。 (1) $\lim_{x \to +\infty} x \log \left( \frac{x-1}{x+1} \right)$ を求めよ。 (2) $n$ が奇数のとき、 $$...

極限テイラー展開三角関数微分
2025/6/18

$y = -\frac{1}{2}x^2 + 2x + 5$ と $y = x + 1$ で囲まれた領域の面積を求める問題です。

積分面積二次関数
2025/6/18

2つの関数 $y = -x^2 + 3x + 2$ と $y = x - 1$ で囲まれた部分の面積を求める問題です。

積分面積二次関数定積分
2025/6/18

$m$ と $n$ を正の整数とするとき、以下の2つの定積分の値を求めます。 (i) $\int_{0}^{\pi} \sin(mx) \sin(nx) dx$ (ii) $\int_{0}^{\pi...

定積分三角関数積和の公式部分積分
2025/6/18

(1) 極限 $\lim_{x \to +\infty} x \log\left(\frac{x-1}{x+1}\right)$ を求める。 (2) $n$ が奇数のとき、与えられた $\sin x$...

極限テイラー展開三角関数
2025/6/18

## 1. 問題の内容

極限テイラー展開マクローリン展開sin関数近似
2025/6/18

## 1. 問題の内容

複素関数論ベキ級数収束半径テイラー展開マクローリン展開ローラン展開微分積分
2025/6/18

2つの関数 $y = -\frac{1}{2}x^2 + 2x + 5$ と $y = x + 1$ で囲まれた部分の面積を求める問題です。

積分面積二次関数
2025/6/18